Journal
INDEXbacknext


2004年03月19日(金) 過不足のないことば。●見えないドアと鶴の空(白石一文)

●昨夜はプロデューサーと食事。
 現在の仕事が抱える問題について、先々の再演予定が内包する問題について、65歳のプロデューサーに見えていないことを、わたしが意を決して提言する場となった。
 
 尊敬しているこの道の先輩ではあっても、年齢から見えなくなることは、ある。最近それを痛感し、カンパニーのために、提言の場が必要だと思っていた。
 40代になり、どんな立場であれ、社会の中心になっていく世代の仕事を、しなければならない。
 話し終えて、1時半。……とっても疲れた。

 言い過ぎていないか、失礼ではないか、そして、伝えるべきは伝わったか?
 過不足ないことばの選択の難しさを感じながら。プロデューサーの秘書は「パーフェクトだった」と言ってくれたが、某かの不安が残る。

●今年になって、まったく発症しなかった花粉症だったが、今日、ついにやってきた。それでも朝昼と薬を飲めばおさまったので、軽いものだ。このまま気分よく春を過ごしたいものだ。

●白石一文の新作を読了。好んで読む作家ではあったが、どうも馴染めない傾向も認めていた。その馴染めなさばっかりが集まっている。
 押しつけがちな哲学と、偏った女性描写と、一辺倒なセックス感。読んでいると苛々してきた。まあ、本ばっかり読んでいると、こういうこともある。
 しばし余暇の気分転換手段を映画に乗り換えようかと、久しぶりに帰り道、レンタルビデオ店で長々と物色。


MailHomePageBook ReviewEtceteraAnother Ultramarine