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2004年05月02日(日) |
孤独を認識する。●宿命の交わる城(I.カルヴィーノ) |
●4ヶ月の大仕事を無事終えて、さあ明日から新作の稽古場に本格的に参加だと思っていたら、突然の高熱、激しい頭痛、2日間、倒れ込む。 わたしはよほど疲れていたらしい。目覚ましなしで眠ったら、なんと16時間ぶっ続けで寝てしまったし……。 このところ、普段はほとんど経験しない頭痛に悩まされていたので(たぶん目の疲れと肩こりからくるのだろうと自己判断していたが)、人はこういう時、くも膜下とか脳梗塞に襲われるのではと、小心なわたしはベッドで不安を覚えつつ過ごす。
弱っているときに弱っている姿を見られるのが嫌いなわたしは、こういう時、誰にも救いを求めない。只一人恋人だけが別なのだが、彼が今はロンドンにいるのだから、仕方ない。 この夏、恋人以外の男性にプロポーズされてその気になりかけたときも、相手がわたしを守るのだと執拗に主張し始めたとき、さーっと気持ちが冷めてしまった。そんな自分なのだから、仕方ない。 この孤独は自ら選んでいることと、認識する。
でも、まあ、本日、仕事復帰。
●日本はゴールデンウィークに突入。電車が空いていて快適快適。帰りの電車の中は、いつもの風景と違って、親子連れがいっぱい。お父さんたちの疲れた顔が目立つ。
●カルヴィーノの小説は、78枚のタロットカードの絵にインスパイアされて、物語をねつ造していくもの。ねつ造にとどまらず、そこからギリシャ神話だのシェイクスピアの物語だのも読み取っていく。 人生の顛末や、ドラマと呼ばれるものは、たった78の状況状態だけでつむいでいけるものなのだ。タロットの占いで言うと、正位置逆位置でその2倍で読み取ることになる。 世の占いと呼ばれるものに全く興味のないわたしは、突然タロットに猛烈な興味を示し、早速カードと解説本を購入。美術的にも惹かれるものがあって、しばらくはまりそう。

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