2003年10月09日(木) |
DEEP COUNT |
80年代はジャングルズ、90年代JAZZY UPPER CUTとして、東京のアンダーグラウンド・シーンに鮮烈な存在感を放った桑原延享(ノブ/大駱駝艦出身)と川田良(ギタリスト/フールズ)。この二人の他、DJヒデなども参加している6人編成の「ロックバンド」がDEEP COUNTだ。 そのDEEP COUNTのファーストアルバム『足音』が9月に発売され、10月3日には初台ドア−ズでレコ発イベントが行われた。 ノブはラップのようなスタイルで次々を言葉を吐くが、簡単にイメージできる日本のラップとはまったく次元が違う景色をみせてくれる。東京ロッカーズのシーンで最高のギタープレイヤーといわれた良のギターは相変わらず徹底的に暴力的だ。人生の重みそのものが音楽になってしまった男達、とでもいえばいいのだろうか。じゃがたらの潮流みたいなものが確実にここにあるのはまちがいないのだが、非常にストイックかつドラマチックである。 先日、スタッフがタワーレコードにCD持って営業行ったら、タワレコの担当者が「ブルーハーブみたいですね」と言ったらしいが、これはまったく逆!ブルーハーブがノブの影響を受けているのは一目瞭然。だって今のノブのスタイルは、1990年4月に出演した日比谷野音の「江戸アケミ追悼コンサート」から始まっているのだから。 しかし、このファーストアルバム。お店ではどのコーナーに置かれるのだろう?ヒップホップのコーナーに置かれる可能性も大だが、やはりロックのコーナーが相応しいと思う。
ついでに書いておくと、このイベントには「南流石組」も出演。有名な振り付け師でもあるミナミのユニットで、オトも参加し、タンゴスにダンサーが加わったスタイル。じゃがたらの曲をダンスしながら歌うミナミの教え子たちのなかには、アイドルグループのマックスのメンバーもいた。このステージは賛否両論だったが、現役時代は最後までマイナーだったじゃがたらの音楽がどんな形にせよ、広がっていくのはいいとおもっている。例えテレビドラマの主題歌に使われたとしても。
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