Nintje!日記...Nintje!

 

 

Dr乾の診察室・その1 - 2002年10月28日(月)

<マツヒヨ>
アニプリでは、ようやく乾と海堂の「河原でプロポーズ」が放映されましたな!
最近仕事中にメールで、元同僚のトミーとイヌカイ・トークをかましているうちに
リレー小説を始めてしまいまして(笑)
どんどんエスカレートしてエロエロです…。
「仕事中やで、自分ら…」(忍足風)みたいなことになってました。
なのでそんな遊びの中から生まれた小説を人目に晒そうと
ケイキョウさんには「OK!むしろやれ!」と力強いお言葉をいただいたので
許可も取って、日記に掲載します〜。

以下の小説は多分にエロを含んでおりますので15禁とさせていただきます。
おかあさんに見られて怒られちゃっても知らないゾ☆
履歴はちゃんと消去しようネ!

冒頭の担当は、マツヒヨです。↓↓↓覚悟の決まったひとはGO!

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そのクリニックを初めて訪れたのは半年ほど前。
昼間なのにしっかりと体が覚醒していないような状態が続いたから。
なのに夜は横になっても眠れない。だるいのに常に睡眠不足だった。
平日は会社に行っているから診療を受けられない。
だから、ようやく土曜診療をしているクリニックを見つけたときには
藁にも縋る想いだった。

白亜の外観。三階建て。一階部分は車庫になっていてベンツとシーマが
並んで停まっていた。
外階段を昇り二階へ。まるで個人宅のような玄関。
入りにくかったが意を決してドアを開ける。
入るとすぐ窓口があった。靴を脱いでスリッパに履き替える。
「すいません、電話で予約していた海堂ですけど…」
誰もいない窓口で言うと、中から人が出てくる気配。
「ああ、聞いているよ。すまないね、土曜は看護婦がいないんだ」
小脇にボードを持って待合室に現れたのは白衣を着た長身の男。
「この初診表に名前を記入して、書けたら中に入ってきて」
低いけれど聞き取りやすい穏やかな声で白衣の男が言った。
海堂薫。渡されたボードに名前を記入した。
「ふーん、かおるちゃんって言うんだ?」
からかうような響きで、白衣の男が手元のボードを覗き込んで言う。
「かおるちゃん、って呼ばれるのは嫌なんだ?」
薫の険のある目を見て、白衣の男は笑った。
「どうぞ、中へ」
診察室へと通された。なかはクリーム色の壁。机、椅子。シンプルな部屋。
先に自分の椅子に座った白衣の男が薫に向き直って、長い足を組んだ。
「申し送れました。当クリニックの院長、乾貞治です。
で、今日はどうされましたか?」
乾と名乗った白衣の男は、特徴的な四角い黒ブチの眼鏡を軽く押し上げた。
それが海堂薫と乾貞治のはじめての出会いだった。

「そう、そんなに眠れないなら、いい薬があるんだけど、試してみない?」
乾は冷静な声で言いながら、カルテを書き込んでいた。
「ただ効き過ぎると困るから、金曜の夜とか翌日休みのときに飲んでね。
で、起きたら日付確認して。薬飲んでから寝付くまでの時間を報告して。
それと、飲み過ぎないように。死んじゃうからネ。いいね?」
死、と言う単語をさも、どこかご近所に買い物に、くらいの軽い調子で
目の前の乾が口にした。その軽さに、一瞬、背筋が寒くなる。
乾が言うと冗談に聞こえない。
その日出された薬は、凄い威力だった。
言われた通り、金曜の夜、11時頃薬を飲んだのに、起きたのは月曜の朝4時だったの
だ。
まる二日、飛んでいる。
薫は自室のあるマンションの郵便受けに新聞を取りにいって、たまった新聞を見て呆
然とした。
確かに、久しぶりに熟睡して、体もすっきりしていた。
翌週の土曜、クリニックに行き、報告すると乾は平然とこう言った。
「ああ、あれ、まだ未認可の薬だったんだ。察していると思うけど、ここの
クリニックはそうゆうところだから」
薫は驚きに目を見開く。
「あれ、きみ、もしかして知らずにここに来てたの?
でも、普通の病院では解決できないような問題も、ここでは解決できるから。
なにか困ったことがあったら、またここにおいで。特にきみは問題を背負いやすそう
だからね」
眼鏡の硝子部分が光って乾の目の表情までは見てとれなかったが、口元は笑ってい
た。
「来週、来るといいよ。割と土曜はヒマなんだ。きみの悩みもゆっくり聞けると思う
から」
薫の帰り際そんな、優しい言葉で乾が見送った。

「前回、だしておいた薬は効いたかな?
変な感じがしたらすぐにおいで、って言ってあったはずだけど?」
乾は黒ぶちのめがねを人差し指で押し上げて、薫の顔を除き込んで来た。
「だから!あの薬はなんだ、って聞いてるんだよ!」
先週、カウンセリングを受けたあとに処方された薬を飲んだ後、急に体が火照ってき
たのだ。
きっとまた胡散臭い薬だったに違いない。
薫は確信して、真正面から乾の視線を受け止めた。
「ああ、あれね…」
乾が軽く笑って、白衣のポケットからあの薬を取り出した。
「いま、ここで飲んで試してみるかい?」
「得体の知れないものを飲ませやがって!」
薫の怒りをあしらって、乾が薬を口に含んだ。
「また飲んでみればわかるよ」
穏やかな声が耳元でしたかと思うと、すばやく唇を奪われる。
そのまま、口移しに薬を飲まされた。絡み合う唾液とともに飲み下す。
「…んっ」
呼吸まで奪われそうだ。
肩で息をして、乾の体を押し戻した。
「それね、催淫剤なんだ」
平気な顔で乾が告げた。
白衣の袖をあげて腕時計を見た乾が
「もって10分ってところかな、我慢してみる?」
「ぬかせ!もう帰る!ヤブ医者!」
座椅子から立ち上がろうとした薫は乾の手を振り払った。


...




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