文ツヅリ
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2004年11月29日(月)
★[ 07.過去の傷痕��]
 気付けばCMはとうに終わり、次の番組が始まっていた。ピン子と春恵の対決は、また明日に持ち越しだ。
 用済みのテレビを消し、湯飲みに残る濁った緑茶を流し込んだ。中途半端な液量が口の中に、冷たく苦く張り付いた。
 慣れ親しんだ煙を、肺の奥深くに押し込んで、熱くなる頭をなんとか鎮めようとしていると、トーンを落とした声で沖田が喋り出した。

「……俺、何かしましたかィ? 昔のことは、よく……覚えてなくて」

 怪訝そうに眉間を寄せて喋る、その真剣な態度が、ますます苛立ちに拍車をかける。
 無意識の内に、声が低くなっていた。

「忘れてんならそれでいい。気にすんな」
「気になりやすよ」

 それを無視して、すっかり短くなった煙草を、灰皿の上でグリグリと押し潰した。
 燃え尽きた草が、最期の煙を燻らせている。
 その間、意味もなく黙々と、中に落とした灰の塊を吸い殻の先で崩して均したりしていた。

「なんだィ、コソコソしちゃって女々しいったらねェ。まだピン子の方が男気見せてくれやすぜ」
「ピン子を引き合いに出すな」
「言いたいことがおありならハッキリ喋りなせェ」
「だからいいっつってんだろ!!」

 ガン、と拳を机に叩き付けて、沖田を強く睨んだ。
 急須に響く振動が、細かく高い音を鳴らし、やがて余韻を残して消えていった。

 沖田と目が合うとタチが悪い。とにかく互いが、自ら視線を外そうとしない。
 かと言って、沖田からは、よく言う『目が語りかけてくる』だの、そういった意思等は全く感じられない。
 ただ昏い双眸が、淡々とこちらに向けられるだけだ。
 そのうち、その二つの黒の中に自分が居ることに気付く。
 まるで、自分が中に取り込まれているような錯覚。

 結局、気付けば俺が飲まれてしまっているのだ。


 やがて焦点を失った視界の中で、沖田の輪郭がぼやけた。


「わかりやした、」


 そこまできて、ようやく沖田が口を開く。
 ムカつく程、絶妙のタイミング。
 知らず知らずの内に緩んでいた拳を、もう一度固く握った。

「勝負しやしょう」

 凛とした声が、静かに響いた。




 ∧
 続
 ∨











×‐‐‐‐‐×‐‐‐‐‐×

前回ここまで書いてたんですけど(容量オーバーで分けた)、したらちょうど大河の方でバトる沖田と土方が……!!!
げー萌える!萌えるよお前ッ!!! ミラクル!
カブりついでに、こっちでも近藤さんに判定任せようかな。笑


土方が洋服に変わったの、旧式に見切りをつけたというより、単に真新しいもの好きなんじゃねえの?と思ったり。
だってカッコつける山本が可愛すぎ。(それだけか)

いや、おしゃれさんやしね〜。



つかジャンプ!ディーノ!受け……!!


2004年11月28日(日)
★[ 07.過去の傷痕��]
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 ※『buried in eyes』を先に読んでおくとわかりやすいと思います私の妄想が。
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「ちょっと」
「んだよ」


「なんで『総悟』って呼んでくれないんですかィ?」





* * *





 いつもの夕暮れ時のことだった。
 見廻りも済んで、再放送のドラマを二人で見ていた。
 毎日、ピン子と春恵が喧嘩してるだけだってのについ見てしまう。
 今日も今日とて、息子のかずきがもっともらしい口上を並べ立て、本日のピン子にダメ出ししたりしていた。
 まったく、女の喧嘩ってやつァネチネチとしつこい。
 もっとさっぱりと、拳でぶつかれねえもんか、なんて思いながら含んだ煙を吐き出して、急須を湯飲みの方へ傾けた。
 しかし、注ぎ口から出た液体の筋は、すぐに水滴へと形を変えて落ちていくばかり。湯飲みには一口分も溜まらなかった。

「おい沖田、湯ゥ入れてきてくれ」

 向かいで頬杖を付いて、CMが流れ出したテレビにまだ釘付けとなっている奴の方に急須を押し出す。



 そこに、不機嫌そうな声で返ってきた言葉がそれ。




(どうして下の名前で呼ばないか、だと――?)



「なんだよ急に」
「急? こないだも言いやした」
「いつ」
「アンタとエッチした日。」
「……ッ!!!」
「思い出しやしたね」

 頬杖を外してそう言うと、片側の口を吊り上げる。
 その態度と言葉に、一気にあの時の記憶がフラッシュバックして、顔が熱くなるのを感じた。
 すると沖田は、ますます嬉しそうにうっすりと笑む。

「あの時も土方さん、顔真っ赤にして……」
「おッ、『沖田』でいいだろ!」

 それ以上追随されまいと会話を遮るが、不自然に張り上げられた声は、照れ隠しであることが歴然だった。
 しかしその言葉に反応したのか、沖田は急に目付きを変えると、間髪入れずに、机に掌を叩き付ける。

「ナメてんですかィ?」

 その手に体重を掛け、こちらに詰め寄った。


「それじゃ山崎と同レベでさァ!」
「いいだろ別に」
「良くありやせんよ」

 少しだけ身を屈め、睨むような上目遣いで問う。


「俺のこと、山崎と同じ程度にしか思ってないんですかィ」


「それは……」






 無理だろう。





 ストレスの原因である沖田と、そのストレスのはけ口である山崎が同格?
 そんなわけない。
 寧ろ、そう思えたらどれだけ幸せか。

(自覚がないにも程があるぞ沖田ァァ!!!)
 ――などとは恐ろしくて言えないので、普通に否定しておく。

「んなことァねーよ」
「ならどうして」
「……お前が、」

 煙草を吸って、少し間を置いた。そんな少しの空白にも、沖田は焦れて先を促す。

「俺が?」
「昔、言ったんだろ」
「何を」
「何ってお前な……。とぼけんのも大概にしろよコラ」
「だから、何を?」
「オイ」

 いい加減マジになれ、と睨み付けたが、どこまでも真面目に問い返してくるので、ようやく互いの食い違いに気付いた。

(――あれ?)

「もしかして、本気で覚えてないのか?」
「土方さん、俺を怒らせたいんですかィ」

 なぜか逆ギレの体であるが、惚けている様子はなかった。
 どうやら本気らしい。

 わかってて、わざと嫌がらせのつもりでそう言っているのかと思っていた。
 それなのに、沖田は大きな目を幾度かしばたたかせるだけで、嘘をついている気配など微塵も感じられない。


(んだよ、それ……)





 拍子抜けだった。




(その程度のもんだったのか……)





 みっともない過去には違いない。
 ガキの太刀筋を見切れず、あまつさえ命を脅かされたなど、周りに口外できる訳無い。
 忘れているなら好都合。
 安心して然るべきではある。

 それなのに、

 それなのに、込み上げる感情は安堵では決してなく、寧ろ奇妙な苛立ちだった。



 あの時、俺が刀を突き付けられた時の驚愕は。
 俺が、あの瞳に射抜かれた時の戦慄は。


 沖田にとって、その程度のものだった。
 記憶にすら残らない程の。


 取るに足らないものだったんだ。






 ∧
 続
 ∨










×‐‐‐‐‐×‐‐‐‐‐×

まーた続いとるよ!!!
毎週土曜日更新をめどに頑張ってたのに、一向に終わらないので一旦アップ。
『男には蛙にさわれて〜』の回が単行本になる前に書く予定だったのに……長いなチクショー。

2004年11月20日(土)
  【マル獄】 OBEDIENCE��

 全く遠慮がない、しかも男なんかに興味ない。
「出てけって、の!」
 声に合わせて、布団をぐいっと引っ張る。
 しかしこのガキの方も、全身でそれを押さえ付けるように寝てるもんだから、動きゃしねえ。
 布団がピンと張って、不安定に震えているのを見ると、何か馬鹿らしくなって、早々に戦線離脱。
 手を離すと、反動でガキが転がり、オートで布団が巻き付いたように見えた。
 まるで、初めからそう在るべきであったかのように、きちんと納まっている。


 俺のベッドで。

 男が、だ。


 ますます苛立ちが募り、なんとしてもコイツを追い出そうと決意した。
 しかし、力ずくってのは体力を使う。
 そんなの不毛だ。
 何故、俺が疲れなきゃならん。
 もっと手軽に退ける方法はないかと、顎を摩って考えた。

 ……つもりだったが、どうにも頭が働かない。
 ここ数日の生活で、すっかり弛緩してしまっているらしい。
 この、酒浸りの日々によって。

(やっぱ、朝酒はキツイかあ?)

 熱の篭る額に手をやる。
 そういえば、さっきから足もいちいちふらついて、頼りない。
 酒に呑まれる歳でもないと高を括っていたが、案外キてるのかもしれない。

(でも止めらんねーんだよなァ、酒……)

 携帯用のボトルの入ったポケットを撫でてみたりする。
 外出時に重宝するそれは、まだ充分な重みを保っていた。

(酒、酒……。ん? 酒か)

 ふと思いつき、ちらりとベッドの方を見た。

 取り出したボトルから、ちゃぽん、と小さく波打つ音がした。 





 ---------・> nexT












×‐‐‐‐‐×‐‐‐‐‐×

恥ずかしい程に引いてますが、相変わらずベタですアシカラズ。
てかあれなんていうの? よくオッサンの懐から出てくる、おそらくアルミの酒ボトル……!

×‐‐‐‐‐×‐‐‐‐‐×

メルマガ発行したいなー携帯用の。
確実な読者様が欲しいってのもありますが、あわよくば、

フォモトーク友達が欲しい……(´Д`;)

……飢えてます。



2004年11月13日(土)
 【高桂】 刺草

 ザアザアと雨は降り続いた。
 生憎、傘は持っていない。
 棲家まではまだ遠かった。
 仕方なく屋根の下に滑り込む。
 肩の雫を払い、空に目をやる。
 雨は一向に止む気配がない。

 灰色の雲が町に降りて来たかのように、一面を自らの色に包む。
 まばらに、頭を腕で覆いながら駆ける町人も、いつか途絶えた。
 人気のない町は静寂を称えていた。
 雨音を除いて。


 単調な雨の音は思考を鈍らせる。
 ノイズの塊が膜となって、両耳に貼り付いているようだ。
 外はざわざわと五月蝿いのに、内はしんと暗く、冷たい。
 目をつむると、土の湿った匂いが肺を満たす。

 取り込まれそうだ。

 否、というよりこれは願望で。
 ノイズに包まれ、全てを食われてしまえたら。
 どんなにか楽になれるのだろう。


  カララ


 背後で引き戸の開く音に、思わず肩が撥ねる。
 同時に目が開き、視界が戻る。
 肩越しに見えた。
 暗闇から青白い腕が伸びる。

 手が。



「よォ……久しぶりじゃねえか」



 視界に広がって、肩の上に留まった。
 かさついているのにどこか粘り気のある声で。
 名前を呼ばれる。いや、名前じゃないが。
 ひどく、懐かしく。
 脳の奥を揺さぶられる。

「高杉か」

 思っていたよりずっと小さな声になり、自分で驚いた。
 聞こえているのかいないのか、それには答えずに、高杉は鼻を鳴らした。
「なにしてんだよ、こんなとこで」
「お互い様だろう」
 相変わらずつれないお返事、大きなお世話だ、――それより手を離せ。
 昔と変わらない一辺倒のやりとりのあと。

「情報収集。」

 どこかせせら笑うような響きを持つ声だった。
 それにただ、目を向けた。
 顔は包帯で隠れて見えなかったが、口が笑っていた。

「女、か」
「男だったりして」
 眉をひそめると、高杉は喉の奥で笑った。

 ああ、――ウリか。


 仕事自体を汚らわしいとは思わない。
 それは、そう、仕事だ。
 手段の一つであり、さほど珍しくもない。
 しかし、――。

「お前が?」
「なかなか高く売れるらしいぜ」
 言って、うなじの辺りを掻いた。
 次いで揺れる袂から、僅かに甘い香りがした。
 特有の甘い香り。

 遊廓の女、特有の香り。


 ゆるりと目をそらし、嘆息した。

「変わったな」
「悪いか」
「何も」
「嘘つけ」
「嘘など」
「なら」

 ――その顔はなんだ?――

 ぐいと顎を引かれて前髪を捲りあげられた。
 『その顔』とやらがさらけ出される。
 湿った髪は押さえ付けられ、ぺたんと上部に張り付く。
 香りが強くなった。

「なんだと言われても」
 俺には俺の顔など見えないのだが。
 ただ、目の前にあるお前の顔が嬉しそうに歪むので、筋肉は引き攣っている気がする。

「気に入らないんだろ」
「何がだ」
「俺が」

 変わった俺が。



 あるいは――変われない自分が。




 頭を引き戸に五月蝿くぶつけられて、不快なことこの上なく。
 更に引き攣る顔を見て、また笑う。

「お前は変わらないな」
「必要がない」
「そうか?」

 すると、ふいに噛みつくように、唇を。

「や……、めろッ」

 突き放すが、再度抱き締められると敵わない。
 節の目立つ細い指を髪に潜らせ、こめかみの上を流れるだけで。

「……やぁ……んぅ」

 舌が絡みついて、思考が麻痺する。
 角度を変えて、深く吸いついてくる。
 その間に、髪を梳いていた手を、着物の内に滑り込ませる。
 太ももの裏まで撫でつけて、そして――


「触るとでも?」



 ハッ、と目を開ける。
 そう、いつの間にか目を閉じていた。
 感覚だけで高杉を追っていたのだ。
 触れられる、段取りまで。



 今度こそ突き放した。
 すると高杉は目を細め、喉を鳴らし、笑う。

「お前は変わらないな」


 大きな、お世話だ。



 目を背けて、唇を拭った。
 しかし、そうすることが拒絶に繋がるとも思えなかった。

 結局、享受しているのは自分の方だった。
 思い知らされた。
 これ以上ないと言う程に。


 唇がジン、と痺れた。


 
 どうすることもできないまま、視線が足下まで降りていた。 
 裾まで、地面を弾いた雨に濡れている。
 一向に止まぬ雨。
 心なしか酷くなってきているような。
 こんなことなら、雨宿りなどせずに帰ってしまえば良かった、などと。
 後悔しても、もう遅い訳だが。
 無駄だと解っていながら、悔やまずにはいられない。
 乱れた裾を整え、息を長めに吐き出した所。

「お前も祭に来るか?」

 脈絡のない言葉に、思い出すまで暫くかかった。
 祭。
 近々、将軍が態々その姿を晒してまで、町に下りてくるという、あの。
 滅多にない機会。

 でも。



「俺は、行かぬ」

 お前が来るのなら。



「来いよ」

「行かぬ」

「来いよ」

「行かぬ」



「来い。」



 行かぬ。
 言ったところで逆らえない。
 それをこの男は知っている。
 俺が、お前に逆らえない事を。

 抗う言葉を最後に言えないまま、項垂れた。


 高杉にしては優しく、もう一度引き寄せられると、頬に口付けを残し。
 そして、
 最悪の言葉でもって、俺を縛り付けていった。






 ――アイシテル――






 それはノイズとなって、繰り返し繰り返し、頭の中で降り続ける。
 一向に止まずに、他の雑音を奪ってしまうのだ。

 ザアザアと。




 そう。



 既に、俺は食われていた。

 楽になれる方法などない、その中に。





* * *


 

 雨が降っていた。

 いつまでも降り止まない雨。


 そうしてお前が来るのだ。



 そうして、自らの色で俺を包むのだ。
















<終>






×−−−×−−−×

史実の幼馴染ってのを活かして、高桂ラブラブ設定。(え、どこが?) 
どーも下手くそで申し訳ない。話どんどん飛んじゃってね。
なんか結局意味不明じゃねーの。
……いやあ、高ヅラって一度は書いてみたいよね!(知らんがな

オフィシャル無視しちゃってすいません。祭とか色々「えぇー」みたいな。

2004年11月09日(火)
 【犬猿】 煩慮

「おぼれ死ね。」
 もう近づくな。これ以上狂わさないでくれ。


 ほら、そうやって言い返してくるから。
 反論したくなる。

 違うんだって。
 お前の存在は、違うんだって。
 認めてなんかいないから。
 調子づいて近づくから、遠ざけたくなる。
 だってそうだろ。


 オレとお前は違うんだ。


 なぜ前に立ちはだかる。
 何度もはねのけるのに、なぜ。
 なぜまた立ちはだかる。目の前に。

 まぐれだろう。
 ああそうだ。渾身のボールだった。間違いない。
 じゃあなぜ打たれた。
 まぐれ?
 冗談だろう。
 まぐれで打たれてたまるか。

 くそう。
 くそっ くそっ くそう!!


 立ち止まれない。
 オレの立ち向かう相手は別に居るから。
 お前じゃないから。

 だからもう近づくな。
 相手する暇なんか。

 邪魔だ!



「笑顔を」



 たまらない。
 どうせそんな理由だ。どうせ。

 なのに なぜ。

 なぜオレの視界を埋めるのがアイツなんだ?



 たまらない。

















×‐‐‐‐‐×‐‐‐‐‐×

箸休めSS。

……なっつかし〜!! 個人的に。
ルーズリーフに書き連ねたのが出てきたので、載っけてみました。
いーこれいつのだろ……めーが猿に「おぼれ死ね」って言ってた頃。(まんまじゃねーか)
えー中学の頃のかもしんね。うわー……。

前は犬猿一筋だったんです。
今なら犬は受けにしか見えないけどね!
芭唐が出始めてからどんどん……芭犬に走って…………ね。(何だ)


フルはいつ華武出てくんですかね?
今のガッコでは、ピーな子とハクスンカブりなあの子が好き。


2004年11月06日(土)
  【マル獄】 OBEDIENCE��

「それとも女の子かな〜?」
 女生徒となれば話は別なのだが――。
「……く、すりッ」
 呼び掛けを無視して発せられた声。
 それは掠れて聞き取りにくいものの、紛れも無い低音だった。ヤロー、男だ。
 そいつに聞こえるように舌打ちすると、追い払うべく、酒でふらつく足取りでなんとかベッドまで歩み寄った。
「男は診ねーっつってんだろ」
 雑に巻き付けられた布団を剥ぐ。と、そこにあるのは馴染みの顔。

 獄寺隼人。

 ここに来る前に、コイツの家で専属医師として雇われていた。
 なんの因果か、国境を越えてまた会うことになった訳だが、……まァ関係ないか。
「ハイ、さっさと帰った帰った」
 腹を抱えるように横臥している姿も、最早見慣れているので、同情心のかけらも湧かない。
 大方、またあの姉貴を見掛けでもしたのだろうが、精神的な痛みならば、時間の経過と共に引く。
 そんな一時的な凌ぎの場として、俺のベッド――と言う度に、同僚は嫌な顔をするが――を提供するつもりは更々なかった。

 しかし。

「…………」

 どうやら生意気なこのガキの方も、出ていく気は更々ないらしい。
 無視、無視、無視だ。
「ちょーっとォ?」
 声を掛けると、ひどく緩慢な動きで手を伸ばしてくる。
 何かと思いきや、俺が剥ぎ取った布団を引っ張って、また巻き付けようとしていた。

(まだ寝る気かよ……)

 いくらなんでも図太いってモンだろ。



 ---------・> nExt












×‐‐‐‐‐×‐‐‐‐‐×

長くなりそうな予感。
おもんないのに長いって最悪だね(=v=) 自己マンだィ。

つか保健医ってなんだ校医だよ校医!……多分。(曖昧)


2004年11月05日(金)
★[ 09. 爪 ]
「爪に血が」
「ああ……こないだの討ち入りン時のか?」
「いつ」
「こないだだよ」
 几帳面な土方さんにしては珍しい、汚れの跡が。
「爪の奥に入りこんじまって」
 取れねーんだ、とぼやいた。


 ――いつからだか


「舐めればとれるかも」
「洗っても取れねーのにか」
「俺の舌技をナメねーで下せェ」
「ナメるも何も」
 技ァ?――口の端に笑みをもらして、煙草をくわえた。
 俺はその逆の手首を掴んで、人差し指をくわえた。
 歯で固定した爪の間に、舌を滑り込ませる。
 絡むように、爪を舌に立てられた。

「いはい」
「噛むなよ」
「ひひかははんこほ」
 爪立てねーで下せェよ。
 心の中で告げてもう一度舌の先を爪に持っていこうとしたが、あやすように動かれ、その指の腹をまさぐる羽目になった。
 追い掛けてる内にじれったくなって、つい顎に力が入ってしまった。

「てッ!!」

 瞬時に指が逃げた。


「てめ、やる気あんのか!」
「ないのは土方さんの方でさァ」
「あーもう」
 指で何度か摩っていたが、ふいに動きを止めて。

「いい。その内取れるだろ」

 投げやりに言い捨てた。
 俺は昔の土方さんが、神経質に何度も水の中で指を擦っている姿をぼんやり思い出したが、何も言わないでおいた。

 遠くに見える肩が震えてたことも。





――いつからだか

――躊躇いなく、肉も骨も斬り落とし

――血の臭いに噎せることもなく

――ただ静かに、刀の雫を払い





 また、

 斬る。






 そろそろ、


 目的を失い始めるのも、


 時間の問題だ。








<終>


×‐‐‐‐‐×‐‐‐‐‐×

何これ土沖っぽいなオイ。

トシってすごく普通の人間で、初めの頃は無理してたんじゃないかなあという、妄想。
トシに夢ばっか見てます。


そういえば総悟も意外と潔癖っぽいなーと最近のジャンプ読んでて思った。
すごい違和感。若さ故なのか総悟。ただの腹黒じゃないのか総悟。
誰か正しい見解をプリーズテルミー。わからん。


ところで銀魂4巻発売!
高杉ィィィ!!! あー杉最高ほんま萌える……vv
きっとその内、高桂載せます。 だいぶ前に書いたヤツやけど。

しかし銀時二十代なら間違いなく29だろもう。
マスタングやらコムイさんと同いで!笑

長くなりそうなのでこれで。書き足りねーよ妄想だけ……!!


My追加



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