グラマ音楽祭まで、あと1ヶ月!
メズー先生のレッスンを受けるためにフランスでの講習会に参加してきた。
この講習会には、
ピアノ
バイオリン
チェロ
ギター
の先生が来ていた。
リスト音楽院の教授でもあるメズー先生は、もちろんチェロの個人レッスンもなさる。
カルテットとして参加したのは私達だけだった。レッスンは毎日。
先生のはからいで、コンサートで弾くことが出来た。これは来月の本番に向けて本当にいい経験になった。
やっぱり私は舞台で弾くのが好きだ。
「失敗したくないな」という気持から来る緊張は、もちろんする。気分が悪くなったり、機嫌が悪くなったりする。
けど、弾き始めて、曲に助けられて、勇気が出てくればこっちのもの!私の中から、不思議な「舞台限定仕様」の集中力が出てきて、音楽の「喜怒哀楽」などの感情を普段の何百倍も敏感に感じるようになるのだ。自分でも不思議なんだけど。
いろんな本番というものがあって、いつもうまくいくとは限らない。緊張しっぱなしでわけが分からないうちに終わってしまう本番もよくあるし、失敗したくないあまり、安全運転をしてしまって、不完全燃焼になってしまうこともよくある。
でもカルテットの本番(といってもまだそんなに数が多くないけど)では、いつも私は「不思議」状態になった。今回も。
カルテットが一番自分に向いているんだと思う。
ファーストを弾くことにも、だいぶ慣れてきたな、とここ数日の合わせですごく感じた。
かっこいいこと書きすぎたかな・・・。
とにかく私はこれが好きで、好きなものをこれからもやっていくということです。
再確認したということです。
久しぶりに街に出たら、いろんなことを新鮮に感じた。
ストリートミュージシャン、その1。
10歳ぐらいの男の子がバイオリンを弾き、父親(だと思う)がギターで伴奏。
どこの国の音楽だかはわからなかった。スペインかどこかかもしれないと想像した。彼らはその国から来て自分の国の音楽を演奏していた。それは明らかだった。
子供は、装飾音のいっぱい入ったような旋律を、ものすごいスピードでクールに弾いていく。
父親は、息子のテンポに完全についていっているが、とにかく速い!ので、ギターを抱え込むようにして和音をかきならしている。
彼らはもしかしてストリートミュージシャンとしてやっているのかもしれないなあ。と思っちゃうぐらい、なんかすっごくそれは完成されたものに聴こえた。その年にしては充分なテクニックを持っている子供。でも「これ」だけを幼い時から練習してきたのかも、と勝手に想像した。つまりこの道のプロになるためにこれだけを練習したということ。
彼はもしかしたらベートーベンを弾いたことがないかもしれない。でも、こうやって人々を楽しませて、お金をもらっている。
原点だなあ。音楽の。と思ったわけです。
曲が終わりに近づいた時、後ろを向いてお父さんのほうに少し近づき、息を合わせてさらに気持ちよく加速していったのね。かっこよかった。
ストリートミュージシャン その2。
遠くから見えたのだけど、その有名な曲に足が止まった。ボレロ。
おじさんだったみたいだけど、上手ではなかったんだけど、ついしばらく聴いていた。見ていたと言った方がいいかな。
楽器はクラリネットとファゴット、の二人。
私はファゴットが気になってしょうがなかったのだ。
ファゴットのおじさんが、
ぽっぽぽぽぽっぽぽぽぽっぽっ
なのだ。ずーっと。
私が持ってるボレロのCDは、小太鼓がたった1拍だけ間違えている。
これは指揮者も録音した人も気づかなかったかも・・・っていう目立たないミス。
「実は私、間違えました」
とこの人が終わったあとに言ったかどうか気になるところだが知る由もない。
しかしこのファゴットの人の場合は、「実は・・・」どころか、見事なまでにほとんどが間違ってるのがおかしかった。
もう軌道修正がきかなくなっていた。
とことんハマっていた。
彼らはきっと、小遣い稼ぎのストリートミュージシャンだろうけれど、個人的には楽しんだ。
面白漢字プリントTシャツ、その1。
縦書きで真中に大きく、「朝日新聞」
四角く囲ってあり、あのフォントそのままだった。
女の人だった。何故かその日は彼女を計3回も見かけたのでよけいおかしかった。
面白漢字プリントTシャツ、その2。
達筆で、「光」
色は、白地に水色、グレーに赤、など。
漢字。けっこう今、ブームみたい。笑えます。
2002年07月06日(土) |
周りの人のめでたいニュース |
* ノモさん、就職決定。
* K、国際コンクールで第4位。
* フォーヒャルト、明日7月7日が誕生日。
ノモさんは、なんとノルウェーのオケの、
なんとコンサアトマスタア〜!すごいっ!
古賀君、お祝いメールでも送ってあげて〜。
そして、この3つのニュースと並べるほどではないのですが、
* 私、今日でオケが終わってうれしい〜
曲はストラヴィンスキーの『オイディプス王』
この曲知らなかったけど、終わってみればなかなかいい曲だった。
ただ・・
指揮は、学校の現代音楽の教授。
ここで言ってもしょうがないな。でも言っちゃう。
学生オケの指揮はやっぱりプロがやるべきと思うんです。はい。
一応音大なんですから。プロを目指してる学生達なんですから。
2週間ほぼ毎日練習があって、ほんと疲れたです。
本番は、どんどん走るし、指揮者が!
しかも、なんか誰かが失敗するたびに、しばらくその子の方をにらんでたり、露骨に「ああ?なんだよ今の?」っていう顔をしたり、すぐいらいらして、最悪。
これは本番でのことです。お金をとってるコンサートなんです。
私、愚痴ってますね。このへんにしときます。
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