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2002年08月19日(月) ■
[02.08.19-No.9] a whole new world

[02.08.19-No.9] a whole new world
★★★留学初心者マガジン★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★★★★★A★WHOLE★NEW★WORLD★★★★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★Vol.9★★★★★★★★★★

忘れたころにやってくるこのメールマガジン・・・・・。
気付いたら月間どころか作者も忘れていたというこのメルマガですが、
解約をしないでいただける優しい読者様(というか解約が必要になるほど送って
ないのだと思いますが)が今だいてくれることに甘え、まだ粘り強く発行したいと思います。

つい先日旅行から帰ってきました。
そこで、その旅日記をお届けしたいと思います。

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☆目次☆

★★★中国 桂林・雲南の旅��

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中国 
桂林・雲南の旅 �〃卜喨�


7月のある日、旅行の話が持ちあがる。行き先は雲南。メンバーは、私と華中
師範大学の韓国の女の子2人。昆明到着後、中国人の女の子1人と合流する
予定を立てたのだが・・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――
8月1日(木)

死ぬほど寝不足である。
武漢ー昆明間の34時間の硬座(yingzuo)にはやはりどう考えても耐えられな
いとの配慮から、急遽行き先を広西チョワン族自治区桂林に変更。それでも1
5時間座りつづけるわけだが、34時間の前には地獄から羽が生えて天国に這
い上がったようなそんな心の軽さであった。しかし、前から予定していた寮の部
屋の変更が突然おとづれ、出発を翌日に控えながら部屋の掃除だとか家具の
移動だとか、そんなことを昨日1日中やり、これで最後であるというエアコン・ト
イレ付きの部屋で眠ったが旅の興奮とカーテンに使っていた蚊帳をすでに新部
屋に移動し、1日開けっぱなしにしていたため、蚊が耳元で運動会をするものだ
から、これまた眠れない。時計を最後に見たのは4時だったけど、おそらく寝た
のは明け方だろう。しかも、眠りが浅い。移動したばかりの部屋で横たわれる
だけのマットを引き、横になるが「鍵を返せ」だの、「戸締りは大丈夫か」だの来
訪者もそこそこでやはり休めない。そんな感じで、いよいよ出かける時間になる。
すでに非常に疲れている。

今回の旅を共にする二人の韓国人の大学に行く。先に銀行に行き、そして、寮
に向かう。汗をだらだらと流しつつも、どう見てもこれから旅行に行こうという格好。
思えばこんな格好でバスに乗り銀行でお金下ろしてと一人で出来るようになった
んだなと少し成長をかみ締めつつ、歩く。しかし、途中で「留学生寮はどこだ」と
いう質問を何度か道行く中国人にぶつけたが、けして1回では通じない・・・。や
はりまだまだである。発音は依然として甘い・・・。

寮につくと、なにやらキンパップ(韓国式の海苔巻)を作っている。汽車の中で食
べようとのこと。朝7時に起きて作り始めたとのこと。ご苦労様である。そして、今
日は韓国式にいうお兄さんの娘の誕生日のためでもあるらしい。お兄さんと言っ
たって本当の兄でもなくただ年上の男の人ということ。ただし、韓国人に置ける
年上は違う。尊敬しつつ親しみを込めてお兄さん(オパ)というのだ。これから共に
旅するのも韓国人であり、その辺は理解しようと心に決めては来ている。おそらく
日本語が話せないということも、旅が長引けば彼女達の会話の韓国語濃度は
深まるなんてことも覚悟している。

すでに韓国語と韓国文化一色になったこの場である程度黙っていることも内容の
わからない孤独も慣れつつ、出発の時刻になる。同行する韓国人の内1人は今
日の朝上海から武漢に着いて、間髪入れずにまた出発とのこと。すでにげっそり
疲れている。大丈夫だろうか。

初めての駅である。物を売り歩く人なども入り混じりなにやら人でごった返している。
発車を30分後に控えて、桂林行きの汽車はホームに着いていた。並ばない人種
中国人を掻き分け、ホームにたどり着く。そして、それらしき車両に乗りこむが席が
すでに埋まっている。しかも3人がけに4人が座っている。券を見せて「ここは私の
席なのよ」と主張する。わらわらとしょうがないなと立ちあがり、いちお座るという行
為は達成させるのだが、いまだに3人がけに4人である。その理由は、中国の汽
車の座席には5種類ほどあり、直角の椅子である硬座が一番最低ランクと思いきや、
実はその下に座席のない席というのがあるのだ。(zhanzuo)途中下車などもあり、
席が空いた時にはその席を自分のモノに出来るわけだが、これから動き出そうという
汽車の中で空席などありはしない。しかし、席がないにも関わらず、隙を見つけては
座るので、3人がけが4人がけになってしまうのだ。誰も注意しない。車掌だって当
然のように振舞う。まさに力づくでどかすしかない。

3時30分。いよいよ汽車が動き出す。まずは初日耐久15時間座りつづけ・・・・。
明日の早朝6時半には桂林である。



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8月2日(金)、3日(土)

湖南省の長沙で多くの人が下車し、隣には同じ武漢の大学に通う学生が座った。
彼の故郷はベトナムと国境を接する広西チョワン族自治区のはずれにあるという。
日本人の平均月収を言ったら「そんなお金がもらえるならこれから日本語勉強しよう」
と意気込んでいる。発想その物は単純だが、なにやらこの人は中国の学生っぽくな
くおもしろい。中国の一般的学生というと本当に生活を授業に支配されて遊ばない
人が多い。そして、英語、英語と口々に言っていて、外国人と知るとすぐに「留学生の
中にアメリカの学生はいるか」と聞いてくる。しかし、彼は勉強そこそこ遊びは重要。
英語の勉強もあきらめたという。中国の大学は英語の4級(独自に定められたもので
レベルのほどはわからない)に受からないと学士の資格がもらえないのだが、彼は裏
口から手に入れてみせると笑う。知名度主義に入試の過酷さや就職難、大学の学費
の収入との画然の格差が大学入学後も遊べない大学生、遊ぶことを知らない学生を
作る。社会の決めたとおりに大学生活を過ごす学生が大半である。学校以外はなにも
知らない学生が多い。そんな中、勉強なんてそこそこで楽に卒業して見せるという彼は
変な言い方だが輝いて見えた。決まり文句の多い中国で型にはまらない生き方は珍
しい。こういう人が将来の中国を作ったらおもしろいだろうなと思った。
そして、前に座った女の子も学生だという。専攻が管理学、将来は公安などで働くこと
になるのだろう。今からその威厳がある。生まれ持った公安の素質が感じられる。彼女
もおもしろい人であった。

そんな出会いはありつつもやはり15時間・・・・辛かった。

隣の彼は「桂林には桂林駅と桂林北駅があるから注意しないとねっ」と自ら言いながら
桂林北駅で見事に下りていってしまった。桂林で下りると言っていたのに・・・。最後まで
面白い人であった。武漢の学生だというのに住所も名前も聞き忘れてしまった。残念。

しかし私達もあせって桂林北駅で席を立ってしまったすきにあの席無しチケットの集団に
席を取られてしまった。「こっちは桂林までのお金払ってるのよ」と言っても一向に席を譲
る気配はない。あと一駅だから立ってろという。一駅であっても20分近くあるわけで、こっ
ちはほとんど寝てないわけで・・・しかし、桂林までのお金は払っているにも関わらず、私
達の席は占領されたまま、略奪者達は動く気配もない。むしろ立ってしまった私達が悪い
のだ。しかし、ここで外国人だということでタナボタがおとずれる。近くの学生が席を譲って
くれた。彼は話しかける。「君達外国人?どの大学に通っているの?」しかし、こっちはす
でにげっそりである。どの場所でも外国人とわかると質問攻めにされる。そして、初期の
質問の内容は誰もほぼ同じである・・・。(どこに通ってるの?中国語うまいね。日本とい
えば、電化製品だよね・・・あと○○という芸能人はかわいいね。ところで日本の物価は
どのくらい?私日本語少し話せる・・・サヨナラ・・・・)ごめんなさい。席は頂いたが、質問
に答えるパワーは現在燃料切れです。

ということで体力的にも精神的にもへとへとで桂林に着く。


○桂林
桂林は、広西チョワン族自治区の区都である。「Guilin」といえば、観光地として有名で、
駅に降りると同時にどこどこの旅行者のツアー客や欧米人のバックパッカ-やらがぞろ
ぞろと群れをなす。下車した人の90%は観光客であろう。

この都市の魅力は水墨画のようなカルスト地形の風景である。駅を降り立ったたけでは
その風景は見えなかったがバスで30分も行くと小さな山がぽつぽつと奇妙な列をなし
て現れる。離江下りではその壮大さを堪能できる。一言で言うと山・・・なんだがその形が
奇妙でなんともうまく表現できない。でも桂林以外では見たことがない風景である。この
離江下りはツアー以外での参加方法はない。しかし、たいていのホテルで申し込むことが
でき、私の一泊30元(500円)の宇龍寶館(3人部屋・サービス悪い、サービスという
文字はない。ただ駅から5分、アクセスよし)でも申し込めた。料金は330元であったが、
これは安いほうだと思う。地球の歩き方には460元と書いてあるので、ホテルが良くな
ればそれくらいの値段のツアーになるのかもしれない。私の参加したのには中国人しか
いない(つまり中国語以外の言語は使用不可である)が、エアコンが効いた船で、美味し
くはないが昼ご飯もついていた。景色を楽しむのであればこれで十分であろう。こっちで
生活していると330元はものすごく高く感じるがお金を払っても見るべき景色であった。

1日目は、普通のツアーは離江を下って竹江というところで下ろされ、その後はバスで
桂林までもどるのだが、私達は戻らず陽朔(yangshou)で一泊した。陽朔のバスターミ
ナルに着いたとたん宿引きがしつこいくらい着いて来るが、聞くことだけ聞いて私達は
「youth hostel」という名の場所に泊まることにした。バスターミナルから3分。ほぼ向か
い側である。エアコン・トイレ付き4人部屋なのに1人10元であった。宿の主人は私達が
留学生で中国語がわかることを知っても英語で話しつづける変なお兄さんであった。

その夜、私以外の韓国娘3人(桂林で1人加わった)はホテルが薦める鵜飼いを見に行
くという。しかし、私はその説明を聞いて、鵜がわめくところもそんなにみたいとも思わず、
おまけに30元が内容に比べて高いような気がしたので、参加を辞退した。団体行動に
徹する韓国人にはちょっと慣れない日本人の行動に戸惑ったと思うが1人行動をさせてい
ただいた。ただ、自分でもわかっていた。彼女達から少し離れて韓国式の人間関係や韓
国語の世界、お互いにとって外国語である中国語を話す状態から少し自分を解放しないと、
母国語でのコミュニケーションが可能である彼女達に比べ倍疲れている自分が参ってしまう。
そのため、1人行動をとることにした。

1人といってもなんてことはなく、ただ街をぶらつくだけである。桂林は夏は夏で30度を越
える暑さ。そのため、飲み物をまず買う。そして、散歩。絵葉書と少数民族のろうの付け
染めを購入する。中国に来てから値切りという購入法にだいぶなれてきた。今ではそれを
楽しみつつある。付け染めも値切る、飲み物も値切る・・・・これもコミュニケーションである。
ホテルの隣の飲み物屋が普通は1.5元の水を3元で売りつけている。そのぼったくり具合
には怒りを覚えるが、いろいろ話して、ああでもないこうでもないといいながら値切りつつ
結局高くても楽しく買えたのでよかったと思ってしまう。(この考えはあまいのかもしれない
が・・・)楽しく、そしてこの街の人と話したいと思いながら街を歩いた。

2日目はサイクリング。
自転車で50分の月亮山に行くためだ。カルスト地形を背景にして自転車を漕ぐ。途中、
呼びこみになんども声を掛けられつつ、暑さもどんどんましていく。そして、なによりもお尻が
いたい。道の悪さはそんなに感じないのだが、自転車の椅子部分にスポンジがなく、乗れ
ば乗るほど痛い。そんな痛みにもこらえつつ、月亮山に到着する。水売りの売り子がうよう
よし、月亮山に到着した私達を襲う。しかも一緒に登る。私達よりも体力がある。想像しな
かった過酷な山登りをさせられふらふらしつつも、月の形をしているという岩を見て、写真を
とり、下山。水売りはなおもついてくる。大半はおばさんなのだが1人若い子がいたので聞
いてみた。11歳だという。学校には通っているが今は夏休みでこうして水売りをやっている。
「ここは農村だからお金を稼ぐのが大変なんだ」と言っていた。彼女はもうすでに今日2回
この山を登ったという。私達は1回で死にそうになっているのに、彼女は重い水の入った箱を
抱えながらである。水を売りつける以外は友達を登っているような感覚であった。彼女も普
通の学生である。帰りも痛みを堪えつつ、途中で桂林の中国人二人組みと話しながら帰る。

陽朔もそこそこにそろそろ桂林に帰ることにした。冷房車と書いてあり乗ったのだが発車と
同時にスイッチを切られる。天然の風を浴びつつ、徴収された料金の冷房代はなんなのか
と思いつつも、バスターミナルからバスに乗り1時間半あまり。桂林に着く。

桂林到着後、観光用の無料バスがあることを教えてもらい桂林市内の観光名所を廻る。
櫨笛岩、象山公園を見て桂林の繁華街にて晩御飯を食べる。
桂林は本当に綺麗な町である。ごみも少なく、なによりも道の舗装がすばらしい。おそらく
その理由はここでは国際会議がたびたび開かれ、外国人の訪問が多いからだろう。最近も
クリントン元大統領が訪問している。ここには、外国の要人が来て、会議の途中、中国の美
しい自然を手軽に眺めることができる便利さがある。広州などの大都市にも比較的近いが、
人口はさほど多くなく、バスで30分も行くとすぐに農村になってしまうこの場所は、小規模
だが美しい町並みを作るのに適しているのだろう。中国の対外への力の入れようはすご
い。外国に開放しやすさでは桂林は上位に入るのであろう。

明日は11時20分の汽車で雲南省の省都昆明に移動である。


●8月1日から3日の総計
出費・・・約800元(宿泊費40元、入場料・ツアー費450元などすべて含む)
移動時間・・・武漢―桂林/15時間、桂林―陽朔/1時間半

会話した人・・・間違えて北駅で降りた面白い武漢の学生、公安を目指す学生
         ろうの付け染め屋のおじさん、飲み物屋のおばさん、
         youth hostelのお兄さん
         一緒にサイクリングした桂林の二人組み、水売りの女の子


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今回もお付き合い、ありがとうございました。
初心者製作者、日々精進させていただきます。

なお、内容には個人的な視点も多々入っておりますが、その記述に関しては
素直に感じるままに書いたものです。
ご意見・ご感想は下のメールアドレスに頂ければ幸いです。

これからもローカルな土地武漢の情報を中心として中国の情報をお届けします。

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★発行者   
  asiamikky  email:miki_meiqi@yahoo.co.jp
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