鈴木めぐみの徒然マンガ日記
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2003年09月29日(月) もうすぐ選挙

もうすぐ選挙。安倍幹事長の就任で、自民党の勝利は確実!?でも、ちょっと前なら「そんなの通らないでしょう!」と思うような法案が、どんどん成立しているのが、子を持つ身としては怖くてしょーがない。

山岸涼子さんが『中東派兵について一言』(プリンセスコミックス『笛吹き童子』収録)でこんなことを書いていたのを、以前bk1のコラム で紹介したことがある。

たとえ世界中の人々が卑怯・弱虫と声高に叫んだとしても
だからこそ戦争に一切荷担しないと宣言する事こそ本当に勇気ではありませんか!!

残念ながら、本来ならあくまでも冷静に判断すべき人たちが、実はいちばん戦争したくてウズウズしているように見えてならない。ハナ息が荒いのは、実際に戦うのは自分や自分の家族じゃない、というのがわかっているからか……。そんなわけで、映画というメディアや、マスコミを利用して、戦争へと民衆を駆り立てていく『愛のように幻想りなさい』(石塚夢見)のような話が、現実にもひそかに進行しているのでは?と不安になる今日この頃。

思えば、70年代少女マンガには、戦争モノがずいぶん描かれてきた。巴里夫の『赤いリュックサック』『疎開っ子かぞえ唄』や、大島弓子の『戦争はおわった』、木内千鶴子、鈴原研一郎etc、etc……。それだけに、戦争の経験はなくても、その怖さは十分に刷り込みされている。私自身は特にヒイキ(?)の政党があるわけじゃないけれど、子供を戦地にやらずに済むような選択をしたいと思ってる。


2003年09月26日(金) まんがベストテン

全部はそろっていないけれど、うちの本棚には「ぱふ」の「まんがベストテン」号が並んでる。思えば最初の一冊は、中学時代に友達がくれたんだった。「78年度マンガ界総決算号」と銘打たれているその雑誌を、「マンガ」は読んだことはあっても「まんが専門誌」は初体験だった私は、興味津々で読んだ記憶が。たまたま「まんがベストテン」号だったので、前年の少女マンガ状況が総括してあるし、ベストテンでは大好きだった『綿の国星』 (大島弓子)や『はみだしっこ』 が上位に載っているしで、読み応え満点!
ちなみにこの年の長編部門ベストワンは『カリフォルニア物語』 (吉田秋生)、短編部門ベストワンは『綿の国星』(このシリーズは短編扱いだったの。ちなみに2位には、同シリーズの『ペルシャ』がランクインしている)。そう言えば、この年は圧倒的に少女マンガが強くて、上位で少年マンガと言えば、『アタゴオル』 シリーズと『すすめ!パイレーツ』(江口寿史)くらい。萩尾・大島・竹宮の御三家の名前が順位リストのあちこちに載っているこの頃って、やっぱり少女マンガ黄金時代だったことを改めて実感!

その後はウィングス系作品や少年マンガが盛り上がっていって、2002年分を見ると、いわゆる少女マンガでベストテンに入っているのは『フルーツバスケット』 (高屋奈月)と『遥かなる時空の中で』 (水野十子……ってこれは少女マンガというよりゲーム系なんですが)のみ。やっぱりちょっと淋しいぞ。まあ、「ぱふ」読者層の好みというのもあるから、これが即ち一般的なマンガベストテンとはいわないけれどネ。


2003年09月25日(木) 夢の対談−「メロディ」のこと−

遅ればせながら(ほんとに遅ればせ。もう次の号が出るぞ〜!!)「メロディ」10月号購入。『陰陽師�供戮了郤眠顱△△辰燭里諭繊蔑沺�)。もっと早く買えばよかったよ。「にほんごであそぼ」を観て以来、野村萬斎いいぞ〜と思ってるので、〆切前なら絶対応募したのにっ。

この号の目玉は、「竹宮惠子×川原泉 初顔合わせ対談!」。おまけに宇野亜由美のお宅訪問エッセイマンガ『無理矢理おしかけまSHOW』にも、この対談の様子がレポートされてるぅっ。川原&宇野両氏のドキドキと緊張が伝わってくるような企画でした。憧れの先生のお宅訪問して、原画を見せてもらって……。思わずキャーキャー言っちゃう気持ち、わかるなぁ〜。そう言えば竹宮邸への訪問エッセイは、新井素子の『ひでおと素子の愛の交換日記』にもあったっけ。ファンならずとも、「あの作品がここで生まれたのね」と思うと、感慨もひとしおなはず。
ちなみに、複製カラー原画(複製と言っても、額装した一点もの!)のスペシャルプレゼントもあり!こちらはまだ〆切前!!ハガキ出さなくちゃ〜っ!!!

来月からは、大好きな「T大コメディー」(?)の『GOヒロミGO!』 (麻生みこと)の短期集中連載も始まるし、次号こそは早めに買おうっと。「LaLa」と「メロディ」は、最初のうちこそ差別化がイマイチできていなかった感もあったけど、恋愛主流の王道「LaLa」と、個性がウリの「メロディ」というすみ分けが段々確立してきたみたい。能を描いた『花よりも花の如く』 (成田美名子)や『陰陽師』 (岡野玲子/夢枕獏)、『秘密』 シリーズ(清水玲子)、『ZERO』 (やまざき貴子)、よしながふみなどなど、バラエティに富んだラインナップが魅力。中でも「死者の脳が「見た」映像を再現することが出来る技術が開発されて……」という設定の『秘密』は、猟奇と切なさが同居する秀逸なシリーズ!「LaLa」で『輝夜姫』 を連載しながら、これを描ける作者のすごさ・力量をあらためて感じる作品であります。早く次回作が読みたいなぁ〜。


2003年09月24日(水) 恋愛少女漫画家

一条ゆかりの『恋愛少女漫画家』 を読了。『一条ゆかりの食生活』 にも幼少の頃のエピソードは多少描かれていたけれど、こちらを読むと、そのシチュエーションはまさに少女マンガ的!生まれた翌日に家が破産したとか、豪邸に住むお友達の家に遊びに行ったら、実はそれがかつて自分が住んでた家だった……とかね。

マンガ家目指して一直線!の青春時代のエピソードが、少女マンガ読みにはまたものすご〜く興味深い。「一条ゆかり女王様」という姿と「ド根性」という言葉はいかにも似つかわしくない気もするけれど、これ!と見定めたデザイナーさんにくらいつき、「へたくそ!」とののしられてもめげずに、彩色やレタリングのノウハウを教えてもらう姿勢こそ、プロ魂だっ!さらには、苦手なタイプを主人公にして自分を追い詰める(『砂の城』 のナタリーね)ってのもすごいし、当時人気があったバレー漫画を連載でやらない?というマンガ家としてはとっても魅力的なお話も、ブームが過ぎた後の自分の方向性を考えて、あえて断る決断力がまたすごい(この後立ち上げられたのが、このマンガ日記でも紹介した『ビバ!バレーボール』 (井出ちかえ)だったとか。そんな舞台裏があったとは……)。

槇村さとるの『イマジン・ノート』 を読んだ時にも感じたことだけど、彼女たちがマンガ家としてひたすら精進する姿には、本当に頭がさがる。「仕事をすること」「プロとして生きること」って、こんなにも大変で、こんなにも凄いことなんだなぁということがきっと実感できるはず。

ところで、これを読んでる時に、『5愛のルール』 &『プライド』 を貸していた友人からメールが。「どれもこれも業種ちがいのデザイナーにみえる!」……Nちゃん、あなたは鋭いっ!仕事の章にはこんな一文もあるのです。

「『デザイナー』がいちばん描きたくて描いた作品。
そして、『デザイナー』で私が描きたかったのが”プライド”なんです。
だからあの時もタイトルを『デザイナー』にするか『プライド』にするかで凄く悩んだんだな。
(中略)
そう考えたら、私の描く作品のテーマはいつも”プライド”なんだなって再認識した。
私はいつもプライドを描いている。
プライドが一番好きなんだって。……」



2003年09月22日(月) バースディ<クリスマス?

くっすん、日記を書きつつ途中で調べものをしてたら、今日の分が消えてしまいました。気を取り直して……。

9月は娘・息子・母の誕生日があるもんで、このところ「誕生会」と称しては飲み食いいてます。おかげで少々ウエイトオーバー気味……(爆)。今日の夜も保育園のお友達と飲み会(with子供)なので、ケーキを用意して便乗しちゃうつもりです。

で、今日は少女マンガの「誕生日」ネタ書くぞ、と思ってあれこれ考えているうちに、そういや『サードガール』 には、あんまりバースディエピソードがないってことに気がついた。例えば、バレンタイン当日出張で神戸にいない涼さんが夜梨子にプレゼントを贈る、とか、大沢&松井のクリスマスプレゼント選びなどなど、イベントに関するエピソードが多い『サードガール』。でも、バレンタインやクリスマスにあれだけ燃えているのに、バースディにはイマイチ淡白なのは何故……?思い出せるのは、涼さんが勘違いして美也の誕生日に夜梨子へプレゼントを渡してしまう、とか、京大へ進学した大沢くんと会えない夜梨子が「わたし、このままひとりで19の誕生日を迎えちゃうのでは!?」と涙目になるシーンくらい。まっ、受験生には3月3日の誕生日にはなかなか盛り上がれなかったのかもしれないけれど。

やっぱりイベントネタが多そうな高河ゆん作品『LA VIE EN ROSE』 も、イベントと言えばバースディ<クリスマスorバレンタインだわ。こちらは月イチ連載で季節の風物詩が強調されているからってこともあるんだろうけれど。

ちなみに、お誕生日がネタになっている作品で、私が一番好きなのは、大島弓子の『裏庭の柵を越えて』。誕生日が確か8月31日っていう主人公に、1月2日生まれの私にはとっても親近感抱いているの。誕生会もままならない(来る方にも都合ってものがあるからねぇ……)バースディってなんだかつまらない、って子供心に思ってました。そんな私には、9月生まれの子供たちがちょっぴりうらやましかったりするのです。


2003年09月19日(金) 図書館とマンガ

予約していた本が来たので、図書館へ。今回借りたのは一条ゆかりの『恋愛少女漫画家』 。この本、bk1のレビューを読むと『一条ゆかり主義 恋愛マンガの女王様のスーパーエッセイ』 と内容的に重複する部分があるとあるので、両方同時に借りて読み比べてみたかったんだけど、インターネット登録をしているので、区内の全図書館の蔵書検索をしてみたものの、なぜか所蔵しているのは『恋愛少女漫画家』のみ。『一条ゆかり主義』はJetsComicだから、マンガ扱い?それで置いてないの?

どうも我が家の最寄り図書館は、リサイクル文庫にもマンガ不可、というくらいにマンガが嫌い(?)。マンガを所蔵している図書館だってあるんだから、その館ごとのポリシーってことなんだろうか。でもね、よ〜く見ると、装丁がコミックスといっしょの『美味しんぼの秘密』 はあるし、タレント本だってけっこうアレコレ置いてある。マンガだけ、マンガだってだけでオールNGってのは、ちょっと納得できないなぁ。確かに流行りすたりがあるし、売れている本=良書ってワケではないけれど、それは普通の本だって一緒でしょ?

私がもし図書館のラインナップを決められるなら、まず『ベルばら』 『エース』 『ポー』 あたりの王道は絶対置きたい。あとは復刻モノで西谷祥子や上原きみこ作品を文庫でバーン!とそろえるとか。こういうのはあれこれ想像するとケッコウ楽しい。でも、実現したらスゴク楽しい。図書館関係の皆様、ぜひご一考を!!


2003年09月18日(木) 新築エッセイ

「フィールヤング」を数か月分まとめ読みしてたら、堀内三佳が、『夫すごろく』 とあわせて『家すごろく』『料理すごろく』がスタートしてた。堀内マンガは、ネームがとっても変則的で、私にはかなり読みづらい(枠つきのネームだけを先に読んでしまって、間に入れて読むべきコマ内のネームやセリフをつい読み飛ばしてしまう)んだけど、『家すごろく』の場合は、立地条件に「雪国・北海道」というのがあるので、雪とは無縁の生活を送る者にはわからない苦労があるのが興味深い。9/4の「お宅拝見」で紹介した『やっちまったよ一戸建て!』 (伊藤理佐)や『ホントに建つのかな』(内田春菊)とはだいぶ趣の違う新築エッセイだ。

たとえば、何区画かある分譲地を選ぶ時に、除雪車が通る道かどうかというのが基準になるというのも、北国ならでは。素材選びだって、寒さに強いもの、というのが大前提。だもんで、堀内さんが玄関用に最初に選んだ床材は、「寒いと割れる」という理由で却下されたりしてる。あと、雪国仕様というネタ以外でも、「ふ〜ん」と思うエピソードが。区画分譲の場合は、団地と同じ感覚なので、餅撒き不可なんて初めて知ったよ。

ところで、「フィールヤング」に『ホントに』&『家すごろく』と、新築エッセイが2本連載ってなんだかすごい。読者のニーズに応えて、ってことなんだろうか……?


2003年09月17日(水) アイス

金曜日に下の子が発熱!(結局手足口病でした)上の子も夏風邪ひいて、連休前後はほとんど落ち着いてパソコンの前に座れませんでした。ようやくふたりとも復活してくれたので、ホッと一息です。

それでも13日には両親と一緒に食事会(うちの子らと母は9月生まれなので、合同誕生会ってところでしょうか)。その時に話題に出たのが「高校生クイズ」の問題。私は観ていなかったので、「こんな問題が出たよ〜」というのを「ふんふんへぇ〜」と聞いていたのだけれど、その中にこんな問題があったとか。
「かつて「アイス」と呼ばれていた職業は何?」
「かき氷屋」などなどそれっぽい答えが続いた後で、正解を出した子がいたらしいけど、そう言えばこれをネタにしているマンガがあったなぁ……とふと思い出した。

市川ジュンの「懐古的洋食事情」シリーズ の『振り袖に氷菓子(アイスクリーム)』がソレ。頃は明治末期。良家のお嬢様学校に通う長内佐和子は、「アイスクリーム姫」と呼ばれている。当時はまだまだ高価なこのお菓子、実はアイスクリーム→氷菓子→こおりがし→高利貸しの俗称としても浸透していたのだ。実業家とは名ばかり、金にものをいわせて本来世襲であるはずの華族の地位を買ったと、級友たちはカゲで揶揄するが、当の佐和子はそれをはねのけるかのように、ひとり超然としていた。だが、佐和子と級友たちのビミョーな関係に一石を投じたのが、新任の英語教師・有馬だった……というお話。で、つまり前述の答えは「高利貸し」というワケ。

ちなみにこのシリーズ、明治・大正を舞台に、西洋から入ってきたさまざまな料理に関する短編集なのだ。作品には、ハンバーグやカレー、オムライスなどなど、今ではすっかりおなじみの料理たちへの、今とは全く違う思いいれや憧れが描かれている。食いしん坊の人ならずとも、読んだらきっと「洋食」を食べたくなるハズ。


2003年09月11日(木) カーテンコール

前回日記に書いた記事が読みたくて、「週刊朝日」を探してるんだけど、近所のコンビニには全然置いてな〜い!(何故か文春と新潮ばっかり……)図書館に行かないとダメかしらん。

で、その部分を読んだ観劇仲間(というか師匠かな?四季のことなど色々教えてもらったりチケット取ってもらったり……。足向けて寝られません)のKさんから、「僕も記事自体は読んでないんだけど……」と言いつつ、「美女と野獣」のチップ役がさかのぼればこの話のルーツでは?、と教えてもらいました。せっかく頑張って演じても、カーテンコールには参加できないのはやっぱり淋しい。現に、前述の「美女と野獣」でも、かつて千秋楽の日に、昼の部の特別カーテンコールでは参加できたチップが、夜の部のカーテンコールには参加していなかった、という出来事があったそうです。そして、現在ではチップ役は子役さんではなく、小柄な女性が務めているとか。技量的に演じられる子がいなくて……というのなら納得できるんだけど、その役を務めるに足る力を持ちながら、そういう規制に阻まれる、ってのは、なんだかなぁ……。

だいたいカーテンコールって、役者さんにとっては労働じゃなくて、ある意味「ごほうび」みたいなモンだと思ってます。『ライジング!』 (藤田和子/氷室冴子)にも、そういう台詞があったでしょ?

このマンガの舞台・宮苑は、宝塚がモデル。で、主人公の祐紀は男役から娘役にするんだけれど、それまでも特例扱いだった彼女が、男役よりずっと競争の激しい娘役に転向していきなり主役、というので周囲の反感を買ってしまいます。故障で引退した夏乃とのコンビを切望していた花緯には、「相手役だなんて認めない」と言われるは、力不足を先輩方になじられるは、まさに四面楚歌!そんな状態のまま、迎えたミュージカル『レディ・アンをさがして』初日。本番を前に、プレッシャーにおしつぶされそうになる祐紀に、演出家・高師はこんな言葉をかけるのです。

「あと三時間もすれば開幕の拍手が聞こえる
 それは二時間後、称賛の拍手に変わるんだ
 四方から嵐のような拍手がおまえを包み込む
 舞台に立つものはその一瞬に
 すべての存在を賭けて自分の限界と闘うんだ」

さすがは氷室冴子!(演劇好きならではのセリフですね)これは今でも私の心に残る名ゼリフだわ。まさにその通り。だから、やっぱり舞台を務めた役者さんには、どんな理由であれ、カーテンコールに出てきて欲しい。一日も早くそんな社会になりますように!と祈ってます。(今回の改正でも、9時までなら、やっぱり長めの舞台では規制にひっかかってしまいそうだもんねぇ。)

余談ですが、上記のセリフを書きたいと思って一冊コミックスを取ったら、ついつい全巻読んでしまった〜。『ガラスの仮面』 もそうだけど、演劇マンガにはヒキが強いものが多くて、ある意味キケン!?


2003年09月09日(火) 子役の労働時間

今朝の新聞広告に、「劇団四季が憤激「モー娘。だけが特別か」子役の労働時間9時まで延長へ。ディズニーも呆れる日本の「文化事情」」という見出しが。記事の本文は読んでないのだけど、リアルタイムで上演される舞台の場合は特に、子役の労働時間の規制がネックになるんだろうなぁ。「劇団四季」「ディズニーも云々」とあるってことは、「ライオンキング」 のヤングシンバ(主人公シンバの子供時代) 役のことかな?「ライオンキング」のチケットを取ったところだったので、記事の内容に興味津々。

そう言えば、先日観た「レ・ミゼラブル」では、カーテンコールにリトルコゼットが出てこなくて「?」と思ったんだけど、それもこの規制がらみなんだろうか?一緒に行った娘はリトルコゼットのシーンが一番好きなので、「ね〜ね〜なんでリトルコゼット出てこないの〜?」とうるさいこと!このミュージカル、複数キャストなんですが、やっぱり子役のガブローシュ(少年ながら学生たちと一緒に闘って命を落とすのだ〜(涙))には、少年達に混ざって女性がキャスティングされている。夜、終了が遅い時間になる公演は、おそらく彼女がやるんでしょう。(私が観に行ったのは休日で早い上演だったので、ホントに少年がやってたけど)でも、聴かせどころの多いガブローシュ役(ソロ部分がけっこうある。あの山本耕史も初演時にこの役をやっていたとか)は、やっぱり本当の子役で観たいと思うのはわがまま?過剰な労働は論外だけど、複数キャストなんだし、ケースバイケースで融通をきかせるってのはだめだったんだろうか?そういう意味で、労働時間が延びたことでメリットがあることも事実ながら、じゃあなんで今まで……っていうのはありそうな気がする。

それにしても子役さんたちのプロ意識って本当にすごい。小学校の低学年くらいでも、歌唱力とか演技力以前に自分のやっていることに誇りと責任感を持っている。それはきっと、モデルや子タレと呼ばれる子供たちも同じはず。そう思うと、『こどものおもちゃ』 (小花美穂)の紗南とか、『Angel Baby Cupid』(なかはら桃太)のかれらの姿に彼らがダブってくる。『ABC』の「子供子供ってなめんなよ!」というセリフは、まさに言いえて妙、じゃないかな。


2003年09月08日(月) ダブル節子

三山節子さんと金子節子さん。このおふたりって、血縁だったり師弟だったりするんだろうか?絵のタッチや雰囲気がとっても似てる。それに、家族マンガを描かせたら天下一品という点も。どちらもそれぞれに面白くて、今はまってます。

まずは金子節子さん。紆余曲折の末に結ばれた夫と、最愛の双子の弟が事故にあって……というハードな展開をたどっている『青の群像』 に、出生前診断やダウン症について描いている「すてきな主婦たち」の『のんちゃんの手のひら』と、進行中の両作品は、「生と死」が大きなテーマ。重いけれども、それだけに展開が気になるのだ。

三山作品なら、やはり「forMrs.」連載中の元嫁・元姑シリーズに注目!コメディタッチながら、人間関係はなかなか複雑で、嫁姑問題で離婚した主人公・朋香が、なぜか元姑と交流することになって……というお話。既に再婚して子供も生まれた元夫が、情けないことこの上なし!現ヨメ(この人がまた気が強くて母親べったりなの)と自分の母との新たな嫁姑戦争に巻き込まれてたいへんなのはわかるけど、そのグチを元妻にこぼすってのはいかがなものかと。朋香にも新たなロマンスも進行中ながら、現ヨメに比べたら元ヨメの方がずっとよかった!!何とかよりを戻してくれないかしら……というなんとも虫のよい思惑から、姑は朋香の生活に介入してくる。このフクザツな人間関係がどう納まるのかに興味津々!

コミックスになるのはまだ先だろうと、今は雑誌でチェック中。コミックスになったらまとめて読むのが今から楽しみ。


2003年09月05日(金) FAME

井戸端 でも『パイレーツ・オブ・カリビアン』 の話題がもりあがってますが、私、思わずサントラ盤CDを注文しちゃいました。当初、Amazon.comの方から取り寄せようかなぁなんてあれこれサイトを見てるうちに、映画『FAME』のサウンドトラック版にたどり着いた。懐かしい〜!!

学生時代、関東学生英語劇連盟(MP)に照明で参加。『アパートの鍵貸します』やりました。で、その翌年の演目がこの『FAME』だったのです。この年は、メンバーがすご〜く充実してて、ダンサー・リロイ役に川平慈英さん、ドリス役に藤田朋子ちゃん、演出には今井雅之の名前も。ラストの卒業シーンはそりゃもうかっこよかったのをよく憶えてる。

ちょうど同じ頃、TVシリーズ『FAME』をTBS系日曜深夜にやっていた。リロイとブルーノ、ショロフスキー先生以外は新たなキャスティングになってたけれど、スターの座に着くことの厳しさ、挫折の部分がより前面に出している映画版より、前向きなイメージのTV版の方が好きだったな〜。1時間のドラマの中に、2〜3曲のナンバーが入ってて、ミュージカル好きにはもうたまらない!深夜でかまわないので、ぜひぜひこれをもう一度放送してくれ〜!!そうじゃなければ、ぜひビデオ販売を!(我が家にも一応当時のビデオはあるものの、βなのでデッキの壊れた今や観ることが出来ない……(涙)直せるうちにデッキを直しておくべきだろうか……!?)

地味な時間帯にやってたこのTVドラマ、おそらく渡辺多恵子さんもはまっていたらしく、プチフラワーの目次ページには、「芸術学校の生徒たち」と銘打ったイラストがシリーズで添えられていた(ワイド版の『ジョセフへの追想』 に収録されてる。文庫版には入ってなくて残念!)。また、『ファミリー!』 でフィーが「オセロ」を観に行って……というエピソードが出てくるんだけれど、これがドラマ版『FAME』の1回目のナンバーだったりするので、「うふふ、そうよね、あれかっこよかったもんね〜♪」とニンマリしたりして。

……とまあ、『FAME』というドラマには色々な思い出がつまってる。当時持ってたサントラを録音したテープは、それこそすりきれてもうウニャウニャになって聴けない状態だったので、十数年ぶりにこれを聴くのが今から楽しみ。早く届かないかなぁ〜♪


2003年09月04日(木) お宅拝見

このところ、近所は新築ラッシュだ。ちょっと通らなかった道に入ると、いつの間にかこぎれいな家が建ってたりして。で、けっこう目に付くのが、銀色っぽいトタンチック(何と表現すればいいのかなぁ。ウネウネなの)な外壁。あれってものすごく目立つんだけど、熱効率がいいとかいう長所があるのかなぁ??それとも単に趣味!?

こういうのを見てると、家を作るのって難しそう!とつくづく思う。外から中まで、素材から何から決めていく作業は楽しそうでもあるけれど、モノがモノだけに出来てから「し、しまった……」ってことに絶対なりそうだな、私の性格からいって。まぁそういう機会が今後あるのかどうかはナゾですが(宝くじが当たらないとも限らないしね(笑))、頭の中でシュミレーションしてみるのは確かに面白い。

そんなワケで、今日のおススメは伊藤理佐の『やっちまったよ一戸建て!』 。トイレが吹き抜け!という斬新なおうちを建てた作者の奮闘記。家を建てる予定がある方には教訓の一冊に、現在建ててる方には共感の一冊に、そして予定なんかないわ〜って方にもおもしろエッセイとして、(つまりどんな人でもきっと)楽しめる作品デス。

進行形のお家作りマンガとしては、「フィールヤング」連載中の内田春菊『ホントに建つのかな』(だったかな?タイトルうろおぼえ)もあるけど、こちらはだんだん舅とのバトルマンガになっているような気も……。


2003年09月03日(水) 息子・反抗期!?

今月、2歳になる我が息子、子育てする母たちが恐れる「魔の2歳児」に突入しました……(深いため息)。まあ、ホントに色々やってくれるんだな〜、これが。こっそり(わざと)オムツは脱ぐわ、何が気に入らないのか乗車拒否され、抱っこしたまま自転車ひいてく羽目になるわ。日々こんな理不尽と、不毛に闘い続けて、こちらの目もつりあがる一方。そんな私の心のトモが、星崎真紀の『おかあさんの卵』だっ!

しょっぱなの

「2歳児って人生のうちでいちばん「イヤ〜ッ」って叫ぶ年齢じゃなかろうか」
「したがって2歳児をもつおかあさんも人生のうちでいちばん「もうイヤ〜ッ」って叫ぶハメになるのだ」

というお言葉に深く深くうなずいたのでした。

星崎さんのもちまえの明るさに、大いに笑ったり共感して、「おしっ、私も頑張るぞ」と思えるところがいい。「育児マンガ」は経験者への共感が得やすいので、一見誰でも描けそう、と思えるんだけど、単なるグチや内輪自慢(あるいは内輪ウケ)になりがちなところを読者に面白く読ませるには、やっぱり描き手のワザが必要。そういう意味でも、この『おかあさんの卵』は出色だ。

ちなみにこの作品は「2〜3歳児編」と「4〜6歳編」の全2巻。長女ナナミちゃんが生まれた現在は、「Silky」で『おかあさんの卵・特別編』のタイトルで連載されているのに、本編は残念ながら品切れ状態。私はオンライン古書店でGETしたけれど、文庫でも出ないかなぁ〜。『特別編』の方も途中から読み始めたので、早くコミックス化を!(でも1回のページ数が少ないので、まとまるのはまだまだ先かな?)


2003年09月02日(火) NANA

ようやく『NANA』 のコミックスが8巻まで揃った!一応掲載誌の「Cookie」でチェックはしてたものの、一気読みすると面白さは格別!

矢沢あいってすごいなぁと思うのは、主人公・なな(愛称ハチ)の描き方。私から見れば、いーかげんでほれっぽいハチには、およそ従来の少女マンガの主人公らしからぬあやうさを感じるんだけど、その部分こそ、同世代の女の子たちにとっては、メチャメチャ共感するところなんだろう。たとえばハチが、遅刻や無断欠勤のルーズな働きっぷりに、ついにバイトをクビになるシーン。直属の上司に「普段は厳しいけど、きっとかばってくれると思ってた!」と泣きついたものの、「世の中そんなに甘くないのよ」とばっさり切られてしまう。確かに、同じ職場にいたら腹が立ちそうな「困ったチャン」のハチ。でも、その後、途方にくれた彼女がつぶやく「110円だせば缶コーヒーはのめるけど、私はおしゃれなカフェでお茶したい」という思いは、理屈ぬきでひびいてくる。「も〜う、矢沢あい天才!」と身もだえしちゃうすごいネームだ。

かつて、紡木たくが描く世界のリアルさが、社会現象のように語られた時代があったけれど、21世紀にその座を引き継ぐのは、矢沢あいなんじゃないだろうか?「若者のカリスマ」なんて形容は陳腐かもしれない。それでもきっと、ハチと同世代の女の子たちならば、『NANA』の中に、自分ではうまく表現出来ない言葉をみつけるはずだ。


2003年09月01日(月) 恋のたまご

bk1 の新刊予約システムが終了してしまったので(涙!)、今月(あ、もう先月か……)から、新刊まとめ買いをするようになった(だって1500円以上なら送料無料だし……)。今回買ったのは、ちなみに『恋のたまご』 『Do Da Dancin’!』 (槇村さとる)、『ハチミツとクローバー』 (羽海野チカ)、『しゃにむにGO』 (羅川真里茂)、『離婚予定日』 (粕谷紀子)の最新刊。

『恋のたまご』&『離婚予定日』以外は、今週のbk1売り上げランキング(8/18〜8/24)ベスト10にしっかりランクインしてる。(あ、私の今月のイチオシ『プライド』 (一条ゆかり)も4位に……)それを見ながら、「ふふふ、皆も読んでるわね♪面白いわよね〜♪♪」とニマニマしてます。

でも、今日はあえてランクインしてない『恋たま』の話題。『イマジン』 、『イマジン29』 に続く「自分探しストーリー」で、連載当初は結婚にも仕事にも活路をみいだせない主人公・眞子の煮詰まり具合が読んでてつらかったりもしたんだけど、なりゆきでカフェの臨時店長になったあたりから、がぜん面白くなってきた!恋人のまっちゃんよりも、私にとって気になる存在なのが、カフェ・ギシャールのウエイトレス・トモちゃん。「二股かけて泣きついて、それで許してもらえちゃうわけ〜!?」ってなせりふもあったけど、頭でまず考えちゃう眞子が、奔放で自然体な彼女に反感(と羨望!?)を抱くのもわかる。実際、彼女にマイナスイメージを持ってる眞子の目を通して描かれているだけに、連載が始まった頃のトモちゃんはイマイチ理解不能なところがあったのだけど、カフェ存続をかけてふたりが戦友のような関係になってから、トモちゃんの料理上手で芯の通ったチャーミングな部分が見えるようになってきた。恋愛相手のまっちゃんの印象が、それほど大きく変わらないのに対して、トモちゃんの変わりぶり(……って本人が変わってるわけじゃなくて、眞子の心情が変わっているだけなんだけど)がとにかく興味深い。ただこれから読む人がこの変化を楽しむには、リアルタイムで読むよりも、完結してからまとめ読みする方がいいのかもしれない。


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