なんだか慌ただしくしているうちに、3月もほとんど何も書かずに終わりそうなんで、忘れないうちに報告。 3月は2人の大御所のライブでDJをやった。どちらも下北沢。 12日はClub Queで、元クールスのピッピこと水口晴幸のライブ。 「東京流れ者」「ろくでなし」「ここに幸あり」などの日本の名曲をパンクなロックンロールで歌うというコンセプトのステージ。かっこいい男の中の男!いまどき、ここまで粋にやれる人はそういないよ。客席のガラのワルさも最高だ。DJもツイスト大会で盛り上がる!。 そういえば、中学に入学した時、前年リリースされたクールスのファーストを先輩に教えられ、その時にツイストの踊り方も教えてもらった。曲は「シンデレラ」だった。因にこの日の共演には俺の中学時代の仲間がやってるバンドも出た。
22日はCLUB251で、ムッシュかまやつ&ははのきまぐれのライブ。 京都の若手ニューロック(?)バンド「ははのきまぐれ」をバックにしたムッシュのステージは、60年代スパイダース、70年代初頭のムッシュのナンバーから「なればいい」「メラメラ」「ゴロワーズ」といった「聴きたい曲」オンパレードだった。打ち上げで、自分のDJをムッシュに誉めてもらい、泣きそうなくらいに嬉しくなる。 「かまやつひろし」の名前を知ったのはいつだろう。スパイダース末期、ソロシングル「どうにかなるさ」をラジオ(TVだったかも)で聴いて好きになった70年だと思う。まだ小学一年生くらいの頃だ。それからずっと今に到るまでムッシュの音楽は自分のどこかにこだましているようなかんじである。最近はセカンドアルバム『どうにかなるさ』をよく聴いていて、これがいいんだまた。 この日の最後にまわした曲は72年のシングル「のんびりいくさ」のB面「ブレイン・フード・ママ」。大野克夫、山内哲、鈴木茂、原田裕臣、ジョーイスミス(スピードグルー&シンキ)とやってるアルバム未収録の名セッション曲だ。 ムッシュとは5月21日の大阪FUZZで再びご一緒です。
日本の70年代の「映画とロックと歌謡曲」をテーマにした新雑誌 『HOT WAX』が2月末に創刊された。編集発行は、リメンバー誌やソリッドレコードのウルトラヴァイヴ。発売はシンコーミュージック。 装丁にはコンテポラリーの信藤三雄やサリー久保田を起用し、特集は日活ニューアクションとキャロルである。インタビュー取材はないが、やはりいろんな意味でキャロル特集は快挙。 俺は「ニューロックの謎」という連載を担当していて、第一回は羅生門についてハプニングス・フォーのぺぺ吉弘に取材した。羅生門に関しては、多くの文献が、メンバーは実際に演奏はしていないと書いてあるが、これは間違いであった。というような記事です。 一応これは季刊誌なのだがもう〆切が迫っていて、次回は「荻野達也とバニーズ」の予定。『北風』ってアルバム、ハイブロウなソフトロック&プログレッシブ歌謡サウンドで、すごく好き。
あ、あとオマケに、CDが付いていて「野良猫ロック・セックスハンター」の曲が最高にクール&ファンキー。これはアナログで欲しい。
|