日々の戯言置き場。
**ユリ**



 変な言葉。

昨日はベンが遊びにきててなかなか寝かせてくれなかったので
今日は本当にしんどい朝を迎えた…。
ベンは本当に若い。
旅はまだまだ続く。

今日は終日カッパドキアの観光でした。
カッパドキアは、石がとんがっていたり変わった形をしていたり
たくさんの洞窟があったり、本当に変わった風景だった。
洞窟の中が博物館になっていたり、迷路みたいな地下都市
(昔の人が身を潜めるために洞窟の中に
生活空間が作られている。)を探索したりおもしろかった。

カッパドキアの特徴が洞窟なので、
お土産やさんやレストランやバーまでも洞窟風。
洞窟の中はひんやりしていて肌寒いくらい。

今日はイルハンはなんだか風邪気味っぽくて
話し掛けることが出来なかった。

洞窟の中に陶器の食器を作ったり販売している
お土産やさんに連れて行かれたのだけど、
トルコ人店員さんたちは、私たちのような
若い観光客は珍しいらしく群がってくる。
日本語でいろいろ話し掛けてくるから、
むきになってトルコ語で返すように努める
(そんなにしゃべれるわけではない)
そうすると彼らの反応はとてもよく、
「他に、どんな言葉知ってるの?」と聞かれて
「アプタル(アホ)、チルキン(不細工)
サプック(変態)」
といったらびっくりしていた。
男の人が、「君は、よい本を持っていて、
その本にはたくさんのよい言葉が載っているのに
どうして変な言葉を覚えてしまうんだ。」
といってきた。
よい言葉も多少は覚えるのだけどやはり
悪い言葉の方が覚えやすいのである。
彼は続けた。
「でも私も、最初に覚えた日本語は
変な言葉だったなぁ。
き○がい、とかあっちにいけとか。」
いい言葉より変な言葉を覚えてしまいやすいのは
人間の心理なのだろうか。

帰り、バスのクーラーが壊れた。
冷房が出なくなったらしい。
私はそんなに苦痛じゃなかったけど、
みんなのブーイングは凄かった、
別にいいじゃん、と思うんだけど…。
バスは三菱のバスだった。
偉そうなおじさんが、「日本の恥だ!」といっていた。
どうしてそうなるのかわからん。

ホテルについてから少し時間があったので
一人でインターネットカフェに行った。
たくさんの若い学生さんがパソコンの
ゲームをして楽しんでいた。
(なんか自分の目線で銃を持って
敵を打つやつなんだけど、中国でもこの
ゲームをやっている人が多かったよ。)
でもここのカフェ、全く日本語が見えない。
英語さえも見えない。困った…。
お姉さんの店員さんにお願いをしてみると
お父さんが出てきて、息子さんが出てきて
家族総出でなんとかしようとしてくれるんだけど
どうしても出来なかったみたい。
すぐにホテルに戻った。

今夜はベンと遊んでる余裕はなく、もう
すぐさま眠りにつかないとヤバイ目をしていた
(死目)ので添乗員さんの匡子ちゃんに
「ベンが遊びに来るかもしれないけど、
遊んでる余裕ないよう」と泣きついてみたら
さすが匡子ちゃん。「びしっと言っとくわ」
といってくれた。ベンよりも
匡子ちゃんの方が立場が上なのだ。

今日はぐっすり眠れる…。

2003年09月29日(月)
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