便蛇民の裏庭
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ぼくは母のことを名で呼んでいる。 母という気がまるきりしないからだ。
母の仕事はラブホテルのベッドメイク。 夜の出勤で朝の帰宅なので、昼間寝ておかなくては体が持たない。
母はベッドメイク以外のこともやらされている。 もしも知らないでそんなホテルに入って フロントで出くわしたら、笑うしかない。
そうならないようにと、 母はきちんとどこで働いているか教えてくれる。 ぼくが他の男性とそういうところへ出没すると読んでいる。 ぼくがこれほど長い間、 一人の人と付き合ったことなどないから、 という。
「ぼく、結婚したんだよ、一応いっておくけど」
「結婚なんて紙切れ一枚でどうにでもなるよ。 要は気持ちでしょ。 抱いてくれない旦那と暮らしてて楽しいかい」
「もう慣れたから」
「あんたも枯れたもんだねー」←失礼な!
でも、枯れておかないとね、 やってらんないんだよ、色々とね。
ちなみに母は下着をTバックしかもたない。 まだまだ花盛りだな。くぅ。
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