便蛇民の裏庭
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2002年01月07日(月) 枯れ木に花を

ぼくは母のことを名で呼んでいる。
母という気がまるきりしないからだ。

母の仕事はラブホテルのベッドメイク。
夜の出勤で朝の帰宅なので、昼間寝ておかなくては体が持たない。

母はベッドメイク以外のこともやらされている。
もしも知らないでそんなホテルに入って
フロントで出くわしたら、笑うしかない。

そうならないようにと、
母はきちんとどこで働いているか教えてくれる。
ぼくが他の男性とそういうところへ出没すると読んでいる。
ぼくがこれほど長い間、
一人の人と付き合ったことなどないから、
という。

「ぼく、結婚したんだよ、一応いっておくけど」

「結婚なんて紙切れ一枚でどうにでもなるよ。
要は気持ちでしょ。
抱いてくれない旦那と暮らしてて楽しいかい」

「もう慣れたから」

「あんたも枯れたもんだねー」←失礼な!

でも、枯れておかないとね、
やってらんないんだよ、色々とね。

ちなみに母は下着をTバックしかもたない。
まだまだ花盛りだな。くぅ。


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