便蛇民の裏庭
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2002年03月13日(水) 気の利く居候

今日は実家いってきました。

実家まで交通機関を乗り継いで、子連れだと約2時間。
駅から徒歩20分。エレベーターナシ4階まで登る。
乗り継ぎだけでなんだかくたびれていたので
階段が永遠に思えてくる。

「朝から昼まで断水なの!
そのあといったん水が出てまたすぐ夕方まで断水なの!
帰ってきてから風呂入るつもりだったからためて出かけたのに
タコスケ(彼)自分だけ入って水抜いてっちゃったんだよ!」
(母朝帰宅、彼午前中出勤)

「おまけに洗い物もしてってないし
トイレ流す水もないんだから!」

テーブルには
「○時から○時まで断水。水捨てるな」
と、デカデカ書かれたメモが。
これが目に入らぬか。ははぁー。さすがタコスケ。
こんなトコに娘お泊りに置いてって大丈夫のか?

出迎えてくれたは仕事上がりのオカマさんスタイル。
どっピンクの膝丈のシャツのみ。
もちろんスッピンだ。

怒り心頭の母と共にトイレに行きがてらお買い物に出た。
ら。玄関ホールに人だかり。
ナニゴト?

「自動ドアが壊れて開かないんですって」

やれやれ。
水は出ないわ外には出れないわ。

ようやくドアが開くと、皆一斉に飛び出していく。
目指すは向かいのスーパーのトイレ?
あ、アタリっぽい。

どうしても行きたいところがあるというので付き合うと
そこはお安い衣料品のお店。

「これ、いいでしょ?これにしなさい」

そういって差し出すのは掛け敷お揃いの布団カバー
ピンクの豹柄。

「お父ちゃん(相方)のお布団にっ」

・・・なにゆえピンクの豹柄なんだろう。何故。何故。何故。
(因みに骸にどっピンクのシャツあげたのもこの人)

「じゃぁこれはー?」

ピンクのキリン柄とでも云うのだろうか。
なにゆえアニマルプリント、しかもピンク。

結局、黒地に白の牛模様にさせていただいた。
これなら相方が寝ようと二段ベッドにあがった時、
驚いて転げ落ちる心配もなかろう。



家に着くとなにやら蒸し暑い。

「時間的に水出てるかもしれないから」と風呂場に走った母。

お風呂には湯気をたたえたお湯が満々と。
台所に行くと山になっていた洗い物が片付いている。

家にいたのは骸ただ一人。

「あーっタコスケよりもよほど気がつくよまったくー!」

感動する母。
その横であらぬ想像に笑いを堪え悶えるぼく。

しかし帰り際「ねーちゃん、もう帰んの?」と顔を出した骸は
すでにオカマさんではなくなっていた。ちっ。






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