便蛇民の裏庭
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実家に、お子を迎えにいった。
と、その前に母上の病院へお届けモノ。 昨日病院にいったとき頼まれたのだった。
「もう退院するけど、どうしても取って来て欲しいものがあるの」 「そうゆうときに電話くれればいいんだよー。で、なに?」
ソレはカツラ。
「病院の中でみんなでおしゃべりしてると恥ずかしいの。 患者さんの中にはおじいちゃんもいるから」
はぁん、ふぅん、いいこといいこと。 そういう気持ちなくしたイカンよね。
んで、母上宅からカツラを持って行く事になったんだけど。 バッグにそのまま入れるのもなんだなぁ。 じゃ、紙袋に。
・・・。
何やら怖い。 紙袋の中、見え隠れするカツラ。
無事ブツを渡し終えてから実家へ。
似非弟骸はライブのための合宿で留守。 かわりに本物弟がいた。
「よ(う、いらっしゃい)」 「よ(う、ひさしぶりだね)」 「切った(んだね、髪の毛)」 「切った(んだよ、髪の毛)」
弟との挨拶終了。
母は出来上がっていた。 でも、今では飲んで暴れる事もないので放置。
「あんたさー、入園式、何着てくの?」 「スーツ」 「あるの?」 「(上の子の)入学式の時買った」 「買ってあるんだけど、これ着てけばいいしょ」
・・・。
母さん。
ぼくは、子の入園式に、ステージに上がって
ショーはやらないよ?
でもありがとう。
帰り際、子に買った物をせっせと詰め込まれるバッグ。 すでにお泊り道具だけで一杯だったのに。
さらに詰め込まれる買い物袋。 持たされる中身がわからないでかい袋。 何もいわずせっせと持たされるぼく。
ありがとう。 不器用な人だね、あなたは。
なにやら両手に抱え持ち、 子を連れていざ交通機関。
子はバスの中で寝てしまった。
降りるバス停が迫る。 子は寝ている。 荷物はたくさん。
荷物を全て持ち、子を担ぐ。 たくさんの買い物袋をもっていなかったら 人さらいに見えたであろう。
子も荷物も落とすことなく無事下車。
寝た子は重い。 荷物は重くはないがかさばっている。
帰り道、途中で何もかも捨てて帰ろうかとすら思った。
家に何も捨てないまま無事につき、 袋を覗いてみる。
たくさんのタオル(キャラクターもの)。 子の衣類。 ジグソーパズルや本。 食べきれなかったお菓子類。
うんうん、孫が可愛いんだね?
一番でかくて邪魔だった袋の中身、
ピンク色のトイレットペーパー (桃の香り)
・・・母さん。
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