便蛇民の裏庭
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徹夜明けそのままの屍を引きずり、 延々と野菜スティックを齧りながらカクテル飲んでた。
友達と二人でしっとりと飲む予定だったのに 迎えの車の中には30代後半の男性が一名。
すでに彼のことは聞いていたのにまったく知らん振りして 「あーそうなんですかー」と相槌を打つ。
「いくつに見える?」
「うーん(知ってるけどわざと)ギリギリ30代ってトコでしょうか」
「ぇえーーー!?まじでぇ?ショックだぁー」
ぼくは決して若く見えるなどというお世辞はいわない。 見えるときはいうけどな。 そこで彼をあだ名(しか聞かされてない)で呼ばず 「おぢさん」と呼ぶことにした。
「ねー、敬語やめようよー、もっとリラックスしてさー」
うるさいわい。 初めて会った見知らぬものと素面で馴れ合う気などない。 馴れ馴れしくかまわれればかまわれるだけ 少しずつ鋼鉄のシャッターを下ろすぼく。
「便ちゃんはあんま男性と飲んだりってしないからねー」
という友人のフォロー。
「なに、まわりにいないの?」
「いないですよ、あまり好きじゃないから(あなたのことも)」
「彼氏とかいないの?」
「ダンナがいます」
「ダンナじゃなくて恋人は?」
「いませんし欲しくないですよ」
見えない釘をぷッぷッと相手に向かってとばしつつ 作り笑顔を浮かべて返事をする。
酒がまわってきて酒飲みはみんなお友達♪気分になってくると 敬語を取っ払って陽気におしゃべり。
しかしシャッターは上がらない。
相手が繰り出す「今度」という誘いには応じない。 おぢさんは友人と寝ているのにぼくにもしつこくアピールをぶつけてくる。 それは友人に嫉妬させたいからだろう。
客がはけたのでカウンターへ移動しておぢさんを挟んで飲むことに。
飲み屋のおねいちゃんは、という話をしてて
「たまにこうやって客にサービスしたりとかさー」
とぼくの脚をねちねちと撫でた。 ぼくが鉄拳を喰らわす前に友人が喰らわしていた。
おぢさんが飲食代をすべて払ってくれたので とりあえず機嫌をなおす。
彼女の家へ移動して2次会。
おぢさんから一番遠い場所、マッサージチェアーにどっかりと座る。 (このイスは明日ぼくの元へやってくるのだぐふふふふ) チーズタラを齧りつつワインを飲む。
徹夜がたたってもうすっかりおねむモード突入。 でも、寝ると隣の部屋とか目の前のソファーでおっぱじめられそうで 迷惑なのでボーっとなったまま飲み続ける。
隣に座る友人にいちゃつきつつふざけたおぢさんがぼくの乳を揉む。 ぼくと友人の鉄拳がダブルで入る。
「便ちゃんにそういうことしないの!駄目でしょ!」
「えーいいじゃん、3P!」
「便ちゃんはそういう子じゃないの!」
彼女はそういう子なのか??? という突っ込みはとりあえずせず。
しかし酔っ払いおじさんは今にもズボンを脱ぎだしそうだ。 脱いだら窓から吊るすからな!と思いつつ無視。
またもふざけたおぢさんがぼくの乳を揉む。 ぼくと友人の鉄拳がダブルで入る。
友人の微妙な怒りをおさめるため
友人の乳を揉むぼく
わぁーい、やーらかーい。
しかしさー。 嫉妬プレイにぼくを使うなコノヤロウ。
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