便蛇民の裏庭
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2002年04月20日(土) 夜の散歩

こう、井戸の底から空を見上げて
どうやったらココから出れるかなーと
出れないのを承知で
そんな事を考えているやうな

最近、かなりぼーーーーっとしている便蛇民。

春なので
あたまのパー具合もいい感じです。



喉が痛い…咳が出る。
風邪をひいてもひかなくても、まず喉をやられ。

喉を潤すお茶。
冷蔵庫に入ってるはず。

が入っていない。

「あーわりぃ、オレ全部飲んぢゃったわ。裏で買ってくれば?」

普段お茶なんか飲まないくせに。
こういうときに限って一本あけちゃうってどういうことさ。

けほけほけほけほ。

裏の自販機にはぼくの好きなお茶が置いてない。
けど、まぁしょうがないか。
後で行ってこよう。

けほっけほけほけほ。

咳がだんだんひどくなり
声がどんどん出なくなり。

げほげほげほげほ。

真夜中。
小銭を握り締めて外へ。

母上に発見されないようにコッソリコッソリ階段を下りる。

コッソリ下りても咳が出る。

星を眺めながらとぼとぼと歩き
いつもの調子で自販機へ。

げほっげほげほげほ。

あれ。

昨日まであったはずの自販機が、ない。
昨日まで旧商店だった家が
普通の家になってる。

ぜーぜーぜー。

もう一丁歩く気力が失われてた。

回れ右してとぼとぼと帰る。
行きは道路の真中をフラりフラり歩いていたけど
帰りは歩道を歩いた。

するっと、
桜の木が頭を撫でた。

「あー、咲いたんだねぇ。けほけほ。
今度写真撮らせてよ。シタゴコロはないからさー」

と、桜の木をナンパしてみたり。
おかげで少しだけ足取りが軽くなった。






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