便蛇民の裏庭
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2002年06月17日(月) ニオイつけ

ぼくはこう見えてドジですの。
実際どう見えるかはききたくないですけど。

今日は学校でペンキ片手に走り回っておりました。赤ーいペンキ。
いつもその段差でつまづくのに、案の定その段差でつまづいちゃって
廊下にダーっ!ジーンズにダーっ!っとペンキぶちまけました。

「わはははは!」

いや、笑ってすむ問題ではないな。
一生懸命拭きましょう。ふきふきふき。
でも落ちないです。
白いタイル張りがうっすらピンク色。

用務員さんゴメンナサイ。

「あーあ、ジーパンにペンキつけちゃってー!落ちないよー?」
「あー、もう作業着みたいなもんだからイイんです」
「なんか便ちゃんってペンキついてても違和感ナイねー」

そんな便ちゃんですコンバンヤ。




マスターから電話。

『先日は大丈夫でしたか?』
「はい、大丈夫ですよ?」
『いや、なんか具合が悪そうに見えたので』
「いやいや、先日は何ともなかったです、ただ眠気がきてただけで」

こういうお客に対するこまやかな対応。
ますます水商売はぼくには向かないなぁ、と感じる。
まず客の顔と名前すら覚えられそうにないし。


ぼくがお店にお邪魔する時間には、たいていすでにお客さんがはけちゃっている。
なのでゆったりと飲み、好き放題に話をする。

マスターにはうんと年が上の彼女がいて一緒に暮らしている。
そのせいかマスターにとって女は「30代が一番イイ」のらしい。

「若いコの方がイイって人もたくさんいるしねぇ、人それぞれだよねぇ」
「便さんなんかまだまだ若いですよ。ぼくから見たらまだ青いです、ケツが」

年下にケツが青いいわれたよ。ちっ。
すかさずフォローにまわるスタッフくん。

「いや、本当に便さんは若いですよ、主婦にも見えないし」
「んー、主婦に見えないのはコノ頭のせいだろうねぇ」

マスターは1コ下なだけだけど、スタッフくんは23歳。
ぼくが相方と暮らし出した頃はまだ中学生だし。
ぼくがセックスしてた頃はまだ小学生だし。

「なんかそれいわれちゃうと、対象外!っていわれてるみたいですね」
「あはは。彼女はスタッフくんのこと『1回食べてみたいねー』っていってたけどね」
「あれ、彼女はオジサンしか相手にしないんじゃないんですか?(素)」

ぎゃははは!
そう思われているらしいぞ彼女よ。
実際、知る限りは老け専だけどな。

「うちはねぇ、基本的にお客さんに手を出したらクビっていう決まりがあるんです」
「それは正しいね。イイコトだと思うよ」
「でもね、出したくても出せないんですよ、ぼくは」
「彼女が居るからかい?」
「うち、室内で犬飼ってるんですけど、
 ちょっとでも違う匂いがするとへばりついて匂い嗅ぎまくるんで
 もし浮気したら確実にバレるでしょうね」
「へぇ、すごいねぇ」
「客来ないからって早々に店閉めて女の子がいるような店に飲みに行ったりすると
 もうねぇ、帰ってから犬の追跡が烈しいんですよ。脱いだ服の匂いずっと嗅いでたり」

浮気探知犬、お宅にもいかがですか?





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