便蛇民の裏庭
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2002年10月31日(木) チビッコ危機一髪

「便蛇民を迎えにくるたびに、あの山の紅葉とか見届けるのかなぁ」

そんなような事をいっていた。
山はもう、白い。

きみがいてくれてよかったと、心から思ってる。
あの時きみに出会わなければ、
ぼくは一体、何処へ行ってしまっていただろう?

小さなきみに、ぼくはすっかり寄りかかってしまった。



実家に顔を出した。
部屋を覗くと珍しく弟がいた。

「オース。骸は?最近きてる?」
「あー、なんかツアーで大阪行ってたらしいよ、昨日きてたよ」

便母は相変わらず季節を無視し半袖にタンパンでふらふらしていた。

「玄関にオトコノコきてるよ、見る?」
「えー?いいよぉ別にぃ」

とかいいながらふらふら玄関に現れる。
便母は小さく、オトコノコも小さく、ぼくは少々ガリバーな気分。

玄関ではなんだなぁとオトコノコを連れて居間に入る。
まだ扇風機が置かれている(使用されてもいる)
そんな場所で猫と一緒にチンと座っているオトコノコがやたらカワイイ。

便母、オトコノコを気に入ったらしく
なんでもかんでも押し込まれている冷凍庫から
チョコレートを取り出し餌付け開始。
珍しく居間に現れた弟とオトコノコ、接近遭遇。
便家族に囲まれたオトコノコ、危うし。
コレで骸がいたら最高の場面かも。

帰り際にも餌付けをしながら

「えー、もう帰っちゃうの?またおいで?ね?」
「えっ、あっ、はいぃ」

にっこり笑顔の便母に、小首をかしげてにっこり応えるオトコノコ。
ねぇイイの?こんなほのぼのしててイイの?なんかおかしくね?

いろんな部分がシッチャカメッチャカな便実家。
細かい事にはこだわらない。

少しはこだわれコノヤロウ。



「はー、今まで彼女の親とかに会う時より緊張した!
 おいら便蛇民弟と便蛇民母にどう思われたのかなぁ」

…やっぱりきみはツワモノですなっ。


便蛇民 |MAIL裏BBSHOME


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