彼は優しい目でぼくを見つめ、自分が着ていた黒いダウンコートをそっと肩に羽織らせてくれた。ぼくはそっと彼によりそってその硬い腕に頭をあずけた。筋肉に張り付いたユニフォームがほんのり汗臭かった。彼の両手にはバットが握られていた。…なぜ初夢にカブレラが?野球をみることもないぼくの夢に、いきなり出てこないでください。びっくりしました。