便蛇民の裏庭
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精神科受診日。
オトコノコが都合つかなくなったので 相方に送ってもらうことになった。
待合室。 隣りで相方は仕事の話をしている。
気温が高いせいなのか頭がくらくらする。 靄がかかったように。
呼吸がしにくい。 体が震える。
視界が歪む。 涙が滲んでくる。
オトコノコや笹子に付き合ってもらった時より とてつもなく待ち時間が長く感じられる。
「この2週間、前の2週間と比べてどうでしたか?」 「あまり良くなかったです」 「どの辺が良くなかったのかな」 「…圧迫感が強かったです。息苦しくて。不安な感じでした」 「それは一日の中でどの時間帯に強く感じるのかな」 「夜ですね」
もともと夜は不安。 幼少時代は父親が、もう少し経ってからは母親が 夜暴れるのでいつでも逃げ出せる体勢で過ごしたから。
「体の痛みはかなりお薬で抑えられてきてるようだけど、 心の痛みがね、多分次々出てきちゃうと思うから。 でも心配要らないからね。 今回は2週間分、不安を抑える薬を追加しておきましょう」
はぁ、これがうわさにきくデパス様ですか。
入院していた病院へ寄る。 入院中親しくなった人々に元気になったねと驚かれる。
そう、足は驚くほど回復して普通に歩けてる。 けど、中身が今にも崩れ出してしまいそう。
Sさんの病室をのぞくと 髪を切ったSさんがベッドに座っていた。
「よお!元気そうだね!あたしは戻ってきちゃったよー」 「いつごろ退院できそうなの?」 「わかんないんだよねぇ」
残りの人生を家族とのんびり過ごすといって退院して行ったSさん。 一緒に撮った写真を渡し病室をあとにする。
みんな笑顔で居て欲しい。 みんな幸せであって欲しい。
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