甲斐犬ジロー通信
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掲示板に掲載してくださった「たけゆうさん」メールで「いかり草さん」 から今朝の読売新聞に甲斐犬弥助さんのことを教えていただきました。 早速ジロ父が新聞を買ってきてくれましたので読みました。
弥助さんは甲斐犬の女の子5才、ご主人と月二回山に入って狩をしていたそうです。 4月29日富山県大山町の北アルプスにご主人と入山しましたが、悪天候が続いた連休にご主人は凍死し、5月5日の朝、遺体が一人の登山者に発見されました。その時、弥助さんは遺体の傍から離れようとしなかったそうです。傍に引き裂かれたヤッケのズボンが残っていて、動かなくなった ご主人をなんとか運ぼうとしたように思えたそうです。 翌日、天候の回復を待って、救助隊が遺体の収容に行ったところ 弥助はご主人の傍にいましたが救助隊員の姿をみて山中に走り去ってしまったそうです。
しかし5時間後13キロ離れた岐阜県の神岡町でご主人の車が発見された時、弥助さんが車の傍をトボトボと歩いているところを保護されました。 さらに驚いたのはご主人が亡くなったのは5月2日か3日とみられ、付近は 強風が吹き荒れ、4日は氷点下まで冷え込んだそうです。 そんな中、弥助さんは空腹に耐え、長らく救助を待ち 険しい山道を駆けて、ご主人が戻ってくると信じて車のあるところまで 戻り待っていたそうです。
この記事を読んで、人と犬の絆の強さに感慨深いものを感じました。 亡くなったご主人は深い愛情を注いで弥助さんを育てていたのでしょうね。 ご主人と弥助さんの心の通いあう姿と信じあう高い精神性が 眼に浮かんできます。弥助さんはご主人のもとで約3年前から飼われて いたそうです。 遺族の元に帰された時も弥助さんはこれまで聞いたことがないような 甲高い声で鳴いたそうです。
弥助さん、ご主人様を最後まで見届けて立派でした。 残されたご家族の元で、心を癒してください。
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