甲斐犬ジロー通信
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10月23日午後5時56分頃、新潟県中越地方を震源としたマグニチュード6.8の強い地震が起きました。 東京でも船酔いかと思う大きな揺れを感じて不気味でした。
テレビで震源地の報道がありましたが時間が経つにつれ新幹線が脱線していること、広く停電していること 余震が続き避難をしている人達がいることなどが報道されはじめかなりの被災者の方が出始めている事が分かりました。 ジロ母の亡き父が新潟出身で小千谷の近隣に親戚が数件ありますので安否の確認が出来るまで気が気ではありませんでした。 昨日朝になって親類一同無事でケガもなく居ることが分かりホットしました。
今日で3日目、ニュースでは今だ孤立している地域の住民が居て 救助を待たずに自力で脱出している様子を見ましたが寸断された道を 避けて山道を2時間かけて下ってきたそうです。 足がふらふらになったお年寄りや赤ちゃんを背負った母親が手を取り合って命からがら良く決行されたと思うと涙がでました。 地盤が緩んでいる上、夕方には雨が降るとの予報を知って「今、下りるしかない」と決断したそうです。 粛々と脱出は進んだであろうこの村民達の英断には自分達の身は自分達で守るという精神がそうしたのでしょう。
食料配給も足りないので個数制限しているようですが、皆 指示に従い 略奪する人も無く並んで静かに順番を待っています。 声を荒げて文句を言う人も無く、我慢強く耐えている姿は立派だと思います。 海外の人から見ると、秩序を乱さず我慢して避難生活をする日本人が理解出来ないらしいけれど こういう状況でも皆と一緒に協力し合える民族なのだと思いました。
寒さが段々厳しくなり 車の中で避難生活を送る人や 高齢者の方は 体のみならず精神的疲労が溜まります。 一日も早く地震が収まり 避難している10万人ちかくの人達が落ち着ける ことを祈らずにはいられません。 また、気の毒なことに逃げ遅れたり疲労で亡くなられた方には心からお悔やみ申し上げます。
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