The Five Senses
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2002年05月10日(金) Came back to

たいして、変わりはないし、懐かしさもナイ。
ナゼなら帰ってきたのは3ヶ月前だし、
変わったことといえば、道路のつるつる路面が無くなり、
その傍らの雪の変わりに白い芝桜が咲いていること。
夜にそれを見たので、まだ雪があるのかと思ってビックリした事。
そして、これからの少しの期間、一体何をするのか、できるのか
見当もつかないこと。

成田についてから、そこからここまで来る飛行機の間が4,5時間あった。
特になにもする事が無く、本屋に行ったり
出発ロビーのベンチに座っていたりしたのだが、
なんだか急に淋しくなって胸がいっぱいになった。
あの空気を吸う事はもうないんだし、
あのベッドルームから見える木で
その日の風の強さを確かめたり、
あの道路を渡るタイミングとか、
あのキッチンであのまな板と包丁でニンニクを切る事はもうないんだと。
授業の前にビールを一口、なんてことはもう出来ないんだと。
何かがこぼれそうになった。
懸命にこらえるのだが。

今更だが、ようやく少し睡眠をとって現実を知る。
あそこへはもう戻らないという。

未練は大してないのだが
どうもいざ離れて、それがもう一生返ってこないとなると
何か今まで生活していたものが、
ぽっかりと消え去ったようだ。

引きずっていてもしかたがない。
思い出は思い出として。
しかし、思い出と呼ぶにはまだ近すぎるような気もするが。
気持ちを切り替えよう。


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