The Five Senses
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2004年05月10日(月) Starbucks@125th St.

ライブラリへ行き、リサーチペーパー用の本10冊を借りる。
しかもパソコンまで持って行ったもんだから、借りるカウンターに行く時点でばらばらと本を落とす。
本で閉まらないバッグを肩にかけ、片手にパソコン、もう片方には本4冊抱えて
ひーひー言いながら学校を出る。
朱色のシャツにDiezelのブルージーンズ、ピンクのフリップフロップで、
よろよろとハーレムを歩く。
125丁目のスタバでクランブケーキを買おうとバスを降り、
両手がふさがったままドアを開けようとすると、後ろにいた少年が
さっとドアを開けてくれたので、礼を言う。
店内で重い荷物を降ろし、ケーキを買おうとすると、
注文をとっていた店員の若い兄さんが”君は子供いるの?”と聞いてきた。
ショック。そんな歳に見えたかしら?と思ったけど、まぁティーンマザーが
今だたくさんいるこのハーレムでは私の歳で子供がいてもおかしくない。
”今日は母の日だから、母親はいい思いをするはずだよね。”
そうだ。今日が母の日だ。
地下鉄でもどこでもお母さんらしき人はみんな花束を持ち、そこら辺の小学生らしき子供たちも
お母さんに上げる花束を路上で花束を売るラティーノから買っているのをちらほら見た。
私もインターネットで花を贈ったが、結構前に一体いつが母の日なのだか
いまいちしっくり来ないまま送ったのであまり気にしていなかった。
”このケーキは君のお母さんに?”と冗談半分で言って来たので
笑って花を贈ったことを話し、このケーキは自分用のだ、と付け加える。

スタバに入る時ドアを開けてくれた少年が、私がテーブルに置いた本に興味があったらしく
”君はエイズのクラスか何か取っているの?”と聞いてきた。
今日借りてきたものは、エイズと国連の関係のリサーチペーパーのためのエイズ関係の本10冊。
彼は何か授業でエイズのプレゼンをしなくちゃならないらしい。
何のクラスで使うの?聞かれたので、ポリティカルサイエンスよ。と答える。
中学生か高校生ぐらいに見えないその彼は、そう、ただいい文献や
ウェブサイトがあれば教えてもらおうと思ってただ聞いてみただけだよ、ありがとう。と礼を言って去る。

私はまた肩に重たいバッグをかけ、片手にパソコンを持ち、もう片方に本を抱え、
わずかに空いている手と足を駆使してドアを開け、
日曜の夕方の、どことなくのんびりとしたハーレムのストリートへ出る。


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