Sotto voce
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2004年09月10日(金) |
そんな夢みたいなこといわないでよ。 |
最近、父に熊本のとある男性から電話が来る。
何の用があるか知らないが、そのかけ方が尋常じゃないのだ。
朝7時過ぎからはじまって、通じなければ日中に何十回も、
夜は夜で父が不在だと、(一番遅い時間だと)日付が変わる直前まで。
いくら借金取りでもここまでしないぞ、というくらい。
執拗に父と連絡を取りたがるその男性に不気味さすら覚えるほどで。
その男性から電話が来るようになってから、父が家を空けることが多くなった。
仕事場に泊り込んだり、飲み屋に行って朝帰ってきたり。
たまりかねて、珍しく父が家にいるときに聞いてみた。
何でもその相手、某レコード会社の専属作曲家をしている人みたいで。
どういうきっかけか知らないが父のオリジナル曲を作ってくれることになり。
…父は、娘の私が言うのもなんだが歌はうまい。
でも、それは『かなりうまい素人』の域であって、
父が師事しているカラオケ教室の先生(プロ歌手)と比べれば、
どんなに贔屓目に見てもそういうレベルじゃないというのもわかる。
私の耳と音感が確かならば、父の歌声はもともとの曲(カラオケ)より
半音(あるいは4分の1音)上ずる癖がある。
まあ正確な音程刻めるからってプロになれるわけでもないのだが。
…そういう素人に、オリジナル曲だと!?
いったい誰が持ち込んだ話なんだと、その後の父の話を聞くと。
かつて父が通っていたN瀬というカラオケの先生。
このN瀬氏、私は生理的に大嫌いな人。
私個人の感情でなく、実際評判のよくない人で、
氏を知ってる人は大概嫌っている胡散臭いおっさん。
プロでもない父がオリジナル曲を作るわけだから、当然自費製作となる。
一時期は本気でその費用を用立てようとしていたが、
話が進むうちにあまりにも話がうますぎる、でかすぎると思うようになり、
その後、極力N瀬氏やその作家先生と接触を避けているのだそうだ。
…で、なかなか話が進まない(=商売になりそうもない)事に業を煮やした
作家先生が、何とか父とコンタクトをとろうと異常なまでの電話攻撃に出たというわけ。
結局、今度の日曜に会ってきっちり断るといっていたが。
お父さん、話をちょっと聞いただけの私でさえ胡散臭いと思ったのに
そういう胡散臭い連中とかかわらないでほしいよ、心配事が増えるやん。
歌好きならば老いも若きも
「自分のオリジナル曲が作りたい」という夢はあるだろうけど。
今のあなたは、そういう博打が打てる状態じゃないじゃないですか、お父さん。
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