Sotto voce
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2004年10月21日(木) 贈収賄事件。

贈収賄事件で、役所側と業者側の癒着が問題になるのは、

大概が建設業界と、その管轄官庁だ。

どんなに摘発されようと、未だにこの手の事件が後を絶たない。

昨日、業者の担当者と役所の担当者が逮捕された。

その、役所側の人はうちの会社が請け負った工事の監督官でもあったから、

「まさかあの人が!」ってな感じで社内に衝撃が走った。



うちの会社は、さすがに役所担当者に賄賂を渡すような真似はしない(と思う)が、

私的に頼まれて贈答用の焼酎や食料を調達したこともあったし、

節目節目には中元歳暮に挨拶状を欠かさなかった。

体調を崩して寝ていた社長も、さすがに気になったのか

会社に出てきて営業や現場担当と打合せをしていた。


建設業界で、事務員とはいえその世界で仕事をしていると

「こんなのがばれたらまずいんじゃないの?」と思うような事例に出くわす。

公共工事の施工が会社の主な収入源である以上、

役所との関係は密にしておかなければならないし、

時には地元選出の国会議員のところへ陳情にいったりもする。

そのパイプが太ければ太いほど工事受注に有利だったりするから、

同業者からはいかにして足を引っ張ろうかと言う対象で見られるし、

場合によっては右翼左翼に目をつけられたりもする。

選挙のときなどは仕事はさておき選挙運動優先と言うのが暗黙の了解だし。






↑コメントが変わります。

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どんなに時代が変わろうと、この業界の根っこにあるものは

変わることがないんだなあと言うことを痛感する。


安積 紗月 |MAILHomePage

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