Sotto voce
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2005年04月20日(水) 生傷。

あの日、とある人のことで深く深く傷ついて

その人のことを心の奥底に押しやろうとしていた。

完全に癒えていない傷を見てみぬ振りして

治そうという努力もせずに



それでもいつか時間がこの傷を癒してくれると思っていた。

会わずにいれば、いつか忘れ去ることが出来るだろうと。



あれから2年の月日が過ぎた

それなのにまだ

自分の意思とは無関係にその存在を見つけるたびに

激しく動揺する自分がいる。




傷口は完全にふさがっていないらしく

心の奥底でじくじくと不快な痛みを伴って

まだ少しずつ血を流しつづけている



心の奥底の完治せずに膿んでいく生傷が

静かにでも確実に私の心を侵していく

徐々に徐々に平衡を保てなくなるこの心

人として病んで行く自分



あの時心が壊れてしまえば良かったんだ

そしたら何もかも忘れて真っ白な気持ちで

今を生きていられると思うのに


安積 紗月 |MAILHomePage

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