Sotto voce
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2005年04月23日(土) 異空間。

ここは異空間。




自分の城が一番居心地がいいのはわかっているけれど

時々そこから離れたくなる。


きちんと掃除された部屋

糊の効いたリネン類

シングルのはずなのに二人でいても窮屈じゃないベッド。


部屋の真下は大通り

昼夜問わずに行き来する車の音

でも、今の私にはこれくらいの方がちょうどいい。


「枕が変わったら眠れない」ほど繊細ではない。

だけど、物音ひとつしない方が

まとわりつく空気の重さ怖さを感じて眠れなくなってしまった。




何よりも安心できるのは

隣に人がいるということ

だけど朝めざめたときにはひとり

これからまた日常の中に戻っていく



少し湿り気を帯びた布類は

二人の汗の余韻なのか

ひとり残された自分の涙の跡なのか


安積 紗月 |MAILHomePage

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