Sotto voce
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2005年07月10日(日) |
悪いね、あたしはそんなに心は広くないんだ。 |
詩を書くようになってもう十数年たつが、 (今の自分の作品の出来不出来はともかく) ある出会いがきっかけで、 多少なりとも進化したように思える。
とあるサークルのリーダーだったその人が、 現在に繋がる人脈を築き上げるきっかけになった。 それは素直に感謝できる。
でも、その人は我々を裏切るような形で突如姿を消した。
そして、その直前に彼女から聞かされたある事実が元で かつてその才能を崇拝すらしていた己の愚かさに直面し 手のひら返したように彼女のことを見限った自分がいた。
あれから数年。
彼女と唯一連絡を取っている男性のサイトで、 久々に彼女の作品と出会えた。 めったに行かないその人のサイトに たまたま足を運んだ、というのは 何か虫の知らせ的なものがあったのだろうか。
彼は彼女が再び詩を綴れるようになったことを喜び、 これがきっかけでばらばらになってしまった縁が また繋がることを望む、的なコメントを残していた。
何をおめでたいことを言ってるんだろう、この人は。
それを見てどうしようもない感情が ふつふつと沸いてくるのを感じた。 せっかく繋がった人々の縁を 土足で踏みにじるような真似をして ばらばらにしたのは他でもない彼女だ。
なのに、彼女は詩と彼のサイトを通して 我々に許しを請い、救いを求めているというのか。
冗談じゃない。 あたしはそんなに心は広くない。 少なくとも彼女に関しては。
もうとっくに時効だと思っていた どす黒い負の感情が まだ自分の中でくすぶっている事に気づいた。
彼女を含めた中で かつてのサークル仲間の縁が繋がることを望んでいるなら 悪いけど私はその話には乗らない。
きっと、直接会うことがあろうものなら 私自身とても動揺するだろうし、 それが治まったら彼女を口汚く罵らずにいられないだろうからさ。
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