Sotto voce
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あなたの存在そのものが
私にとっては麻薬のようだ。
手を出したらいけない
深入りしたら破滅への道まっしぐら。
あなたの声が 指が
いともたやすく私を弄ぶ
口をついて出る反抗と抵抗の言葉
だけど反応してる身体が一番正直
あの日から
私の中の何かが狂い始めた
あなたとの約束を待ちわびて
他の誰かとの予定を入れたくなくなって
他の人に言われても
絶対に従わない「命令」も
あなたからのそれには逆らえない
愚かで浅ましい女になっていく。
あなたのように割り切れればいい
いくつもの顔を巧みに使い分けるような
そう言う冷酷さをもっていればよかった
私だけがあなたとの関係に溺れていく
出会ってからの数年
いちどは遠のいた距離が
ここに来てまた近づいた
だけど二人が一緒になることは一生ない
あなたにはきちんと
あなたが本来のあなたに還る場所があって
私はあなたが寄り道をする場所に他ならない
私はあなたの「還るべき場所」にはなれない。
だけどもう戻れないの
ずっと昔に抱いていた
狂おしいほどあなたを欲していた
あの感覚を思い出してしまったから。
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