Sotto voce
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前回日記に書いた、
昨年亡くなった友人の墓参りに行った。
友人の奥様に場所を聞き、
私は土地勘がないので同行者に運転してもらい、
郊外の山上に立つ、彼が眠る共同墓地へ。
室内型の墓地、と聞いていたので
建物に、各人のお墓というか仏壇というか
とにかくそう言うスペースが並んでいるのかと思いきや。
受付で渡されたのは、キャッシュカードぐらいの1枚のカード。
そのカードを使うと、収納されてるお墓が
エレベーターか何かで運ばれてきて、
扉が開くとお墓とご対面〜♪という段取りで。
まさにお墓の立体駐車場というかんじで
しばらくは開いた口がふさがらなかった。
都会のお墓はそう言う形なのかもしれないが、
田舎の、家族や先祖の墓を一族で守り抜くという習慣が
当たり前のように身についてる自分にとっては
あまりにも機械化されすぎたそのお墓のシステムは
なんともいえない違和感、味気ない、そんな感じがしたのだ。
周りに誰もいなかったので、20分ほど滞在して帰ってきたのだが、
なんともいえない寂しさ、ああいう形で亡き人を偲ぶシステム。
そう言う複雑な感情が心の奥底に張り付いたまま消えない。
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