Sotto voce
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2005年11月18日(金) ひとを偲ぶかたち。

前回日記に書いた、

昨年亡くなった友人の墓参りに行った。

友人の奥様に場所を聞き、

私は土地勘がないので同行者に運転してもらい、

郊外の山上に立つ、彼が眠る共同墓地へ。



室内型の墓地、と聞いていたので

建物に、各人のお墓というか仏壇というか

とにかくそう言うスペースが並んでいるのかと思いきや。

受付で渡されたのは、キャッシュカードぐらいの1枚のカード。

そのカードを使うと、収納されてるお墓が

エレベーターか何かで運ばれてきて、

扉が開くとお墓とご対面〜♪という段取りで。

まさにお墓の立体駐車場というかんじで

しばらくは開いた口がふさがらなかった。


都会のお墓はそう言う形なのかもしれないが、

田舎の、家族や先祖の墓を一族で守り抜くという習慣が

当たり前のように身についてる自分にとっては

あまりにも機械化されすぎたそのお墓のシステムは

なんともいえない違和感、味気ない、そんな感じがしたのだ。


周りに誰もいなかったので、20分ほど滞在して帰ってきたのだが、

なんともいえない寂しさ、ああいう形で亡き人を偲ぶシステム。

そう言う複雑な感情が心の奥底に張り付いたまま消えない。


安積 紗月 |MAILHomePage

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