Sotto voce
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2007年06月24日(日) 「俺だけのもの」、に。

とても好きで好きでたまらない人が、いる。

こうしている今も、何をしているだろうか、とか
今日もメールが来なかった、そんなに忙しいのか、とか
やっぱりどうでもいいのかな、寂しいな、とか
ちょっとした生活時間の隙間に、
その存在を想いださずにいられないほどの人、が。

でも私は その存在から目をそらそうとしている。
好きで好きすぎてどうしようもないけれど
そう言う気持ちを抱えているのはきっと私だけで
相手にとって見れば、私は十日そこら一切連絡取らなくても
気にならないほどの相手、なのだろう。
彼のよほどの心境の変化でも起こらない限り
それはずっと変わることはない。

彼を通じて知り合った人と、最近毎晩のように電話で話している。
今時メールは苦手だから、と。電話で伝えた方が早いから、と。
大体決まった時間に携帯に電話がかかってくる。

趣味や興味のあることが違うから、共通の話題なんかあまりないのに
でも話していて何だか楽しい。
本命にあえない寂しさで余計にそう感じるだけ、なのかもしれないけど。

そんな会話のなかで、ふと相手が漏らした一言が、
私に『よそ見』させることを決意させた。


「あいつ(本命)が紗月ちゃん(私)をこのままほっとくなら
紗月ちゃんを俺だけのものにしたいなあ」


冗談、なのかも知れない。
それが彼のくどき文句なのかもしれない。
でも、本命は冗談でも
「君は僕だけのもの」なんて言ってくれない。

本命を好きな気持ちは、すぐには変わらない。
でも、別の人が自分のものにしたい、と言うくらい
私を思ってくれているの、なら。


安積 紗月 |MAILHomePage

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