Sotto voce
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2007年09月01日(土) 居場所。

付き合いが長いからといって
絆の深さと比例するとは限らない。
それはわかっていた
でも私には、それしかすがるものがなかった。

其処は、ずっと私の居場所だった
でも、いつの間にか私のいた場所を
誰かにとって代わられて
私はそれを ぎりぎりと歯がゆい思いをしながら
ただ見ているだけしか出来なかった

いつまでも隣で笑っていたかった
でもあなたはずっとずっと向こうで
たくさんの人に囲まれ笑いながら
遠く離れた私など気にしなくなった

居場所を奪われたのなら
再び奪い返すか
新たな居場所を求めて歩き出すか
いくつでも方法はあるはずなのに

私は涙に暮れながら
かつて自分がいた場所を
いまは他の誰かがいる場所を
ただ黙って見つめているしかできなくて。


安積 紗月 |MAILHomePage

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