Sotto voce
DiaryINDEX|past|will
自分の見ている前で ほんのわずかな最後の砦が打ち砕かれた。
こころが砕け散る瞬間は とてつもない痛みを伴うものだと思ってたけど もはやそれを通り越して ただただ無表情に無感情に 事の成り行きを見守るしかなかった
何もなかったことにしよう 何も感じない苦しくなんかない 思い出さなければいい そうだ、私は何も見なかったんだ
苦しくなんかない 悲しくなんかない 腹立たしくもない 痛くなんかない 辛くなんかない
だって それを感じるこころと言う名の器は 今夜粉々に砕け散ってしまったのだから
眠れないままただぼんやりと 流れ続ける涙もそのままに 青白く光るディスプレイを ただただ見つめているだけ…
|