Sotto voce
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重く暗い空の色を映した やけに静かに凪いだ海を見ている 波の音しか聞こえない場所で 小さく丸まってグレイの海を眺めている 自分の小ささ愚かさ醜さ狡さ そんなものから生まれる黒い感情が 結果的に自分を追い込んでいる 心が 身体中がきしむように痛い この目に映るもの耳に入ってくるもの すべて排除できたらどんなに楽だろう 割り切れないのが悪い性分 でも 目の前で繰り広げられる光景を 黙ってみてるのには耐えられない 誰にも言えない真っ黒な感情と苦悩ばかりが心を占める やめてくれと叫べたなら私は楽になれるだろうか たとえいろんなものを失ったとしても
海は何も答えない 気持ちは紛れるはずもない やるせない思いを抱えたまま時間だけが過ぎる
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