Sotto voce
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2007年11月28日(水) 凪いだ海。

重く暗い空の色を映した
やけに静かに凪いだ海を見ている

波の音しか聞こえない場所で
小さく丸まってグレイの海を眺めている

自分の小ささ愚かさ醜さ狡さ
そんなものから生まれる黒い感情が
結果的に自分を追い込んでいる

心が 身体中がきしむように痛い
この目に映るもの耳に入ってくるもの
すべて排除できたらどんなに楽だろう

割り切れないのが悪い性分
でも 目の前で繰り広げられる光景を
黙ってみてるのには耐えられない

誰にも言えない真っ黒な感情と苦悩ばかりが心を占める
やめてくれと叫べたなら私は楽になれるだろうか
たとえいろんなものを失ったとしても

海は何も答えない
気持ちは紛れるはずもない
やるせない思いを抱えたまま時間だけが過ぎる


安積 紗月 |MAILHomePage

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