遊歩のデジアド日記etc.
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2002年08月22日(木) |
今ごろスピッツ『隼』 |
基本的にJ-popなるものは守備範囲外だったりするのですが、ほぼ唯一の例外がありまして、それがスピッツというわけです。スピッツにはまったのは「ロビンソン」からという、ある意味ありがちな(のかな)歴史の浅いファンなのですが、それでもフェイクファー辺りからは、毎回リアルタイムでCD買ってるはずです。
そう、「はず」だったんですよ^^; 先日も、発売日からちょっと後れたけれど、最新シングル2枚、お金ないのに買ってきて、このところエンドレスで聞いていたのですが、“そういえば、最近スピッツってシングルばっかりでアルバム出てないような… でも、出てたような… 記憶にないなぁ…”と思っていた原因が思い浮かびました^^; そう、2年前?くらいに発売されたアルバム『隼』を、買ってすぐ妹に貸しっぱなしになっていて、自分じゃ聞いた記憶がなかったという…
私ってば、いつもこんな感じ。人に何か貸しておいて、貸したことすら忘れてる。何年も経って「あの曲聴きたいなぁ…アルバム持ってたはずだよなぁ…」という段になってはじめて、人に貸したっきり帰ってこないということを認識してみたり…。
というわけで、ものすごく“いまさら”なのですが、改めて『隼』聴いてはまりまくっているので、書きたいことをつらつらと書きます。
相変らず、どれもスピッツ節炸裂だと思うのですが、今回アルバムの中でも頭ひとつ抜きん出て私の心をつかんではなさないのが、タイトルにもなってる「8823」という曲でして… なんだろう、最初はレゲエロック?みたいな拍で始まって、サビにいくとバリバリの16ビートが効いてるアップテンポなスピード感で、仮にインストのままでもものすごくひかれるものがあるのですが、やっぱりそれだけじゃスピッツじゃない、マサムネ君の歌詞とボーカルがついて、さらにパワーアップするというか… とにかく、さびの歌詞にやられました。
(すみません、引用させてください)
>さよならできるか 隣近所の心 >思い出ひとかけ 内ポケットに入れて
>あの塀の向こう側 なにもないと聞かされ >それでも感じる 赤い炎の誘惑
なんかこう、井の中の蛙が、思いきって大海を目指す感じがして、コレだけでもかなりキます。特に、「隣近所の心」って表現がすごく好き。
>誰よりも速く駆け抜け LOVEと絶望の果てに届け >君を自由にできるのは 宇宙でただ一人だけ (中略) >荒れ狂う波に揺られて 二人 トロピコの町を目指せ >君を不幸にできるのは 宇宙でただ一人だけ
ここがサビの部分なのですが、この歌詞がたまりません。私みたいな語彙力貧弱なものには語り尽くせませんが、後半の、「君を不幸にできるのは 宇宙でただ一人だけ」自体もものすごくクるものがあるのですが、実はそれの伏線で「君を自由にできるのは…」っていうのがあるからこそ、余計効いてるんですよね。 そうなのよ、自由=幸せとは限らない、けれど、その先に不幸が待ってるかもしれないけれど、それでも今の束縛された幸せよりは遥かに幸せだよな…って感じで、「自由」が気になる遊歩さんにクリーンヒットしましたよ>< しかも、なんか「トロピコの町」ってところが… どこだかよくはわかりませんが、南国=ユートピア的なイメージがあって、しかも、「トロピコ」っていう語感自体がものすごく可愛い。
>簡単なやり方でいいよ ガンダーラじゃなくてもいいよ >愚かなことだって風が言う だけど
この、最後の「だけど」が、たまらなくマサムネ節な感じがします。
>今は振り向かず8823 クズと呼ばれても笑う
私も、「クズと呼ばれても笑」って進んで行こうと思います。
いや〜ん、もう、歌詞のすべてがすばらしい。しかも、もう10年以上もオリジナルを提供しつづけなおこのレベルにいるんだから、マサムネ君って、根っからの天才なのかもしれない。 批判的・論理的に生きるだけなら、努力が反映される部分がかなりあると思うけれど、モノを作るということに関しては、努力だけじゃ限界があると思うんですよね。 だからこそ、私がそういうクリエイティブな仕事えらばなかったわけですが。 そりゃ、もちろん批評屋にも、その視点など、天性が有利に働く部分はあるけれど、それが足りなきゃ努力で補えばいいんだからね。
なんか話がそれた。 とにかく、この曲、ひたすらリピートですわ。 なんでちゃんとリアルタイムで聴いておかなかったのか、2年間もこの曲を知らずに生きてきたのか、自分に腹がたったわ。
なお、ほかにも好きな曲はいっぱいあるのですが、今は8823の偉大さに敬意を表して、ここまでにしておきます。 ほんとは最新シングルについても、ちゃんと語りたいんですが、また後ほど。
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