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「これからちゃぷちゃぷしに行くけど、ど う?」 「いいね、いくいく」 くるみが、遊び仲間であるヒロの意味不 明な誘いにひとつ返事で乗ったのは、 「ちゃぷちゃぷ」という言葉が、くるみの好 奇心を擽ったのと、何より一緒に遊ぶ仲 間達が大好きだから。 男女4人。江ノ島の海で「ちゃぷちゃぷ」 泳いではしゃいだ夜。日焼けをしたくるみ の肌が、ヒリヒリと心地良い痛みを感じて いる。 「もう、ほんと楽しかったー!忘れかけて いた何かを取り戻したって感じ」くるみの 後に続いて、俺も!わたしも!と口々に いう仲間達。同調しないのはヒロひとり。 「お前ら病んでるって、絶対。僕ちん、こ れから彼女をハグしに行くんだもんね。 んじゃ」ヒロはそういってお尻をフリフリ去 っていった。 鼻の穴を大きく膨らませ、ヒロの背中にあ りったけの罵声を浴びせた後、へこむ3人。 どうやら図星だったらしい。
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