| ツレヅレニ。 | old day days list new day |
夢 2004年08月16日(月) まだ夜も明けきっていない頃 自分は声も上げず 号泣していた 自分があまりに泣くものだから ふと 目が覚めてしまった 夢を見る その夢にはあの人は出てこない それなのに手に取るように はっきりと あの人の存在を意識させるものだった 夢の中であたしは人形だった 人形になった夢ではなく 人形である夢 自分の顔はわからなかったけれど あたしはたぶん浄瑠璃に使われるものと 類似したものであったと思う 少し暗い色味の 着物を着て横たわっていた あたしの目の前には艶やかな着物を着た 花魁のような人形が同じように横たわっていた あたしたちは話をしていた 会話というよりは 相手の話を あたしは静かに頷きながら 聞き続けていたのだけれど その会話の中にも あの人の名前は出てこなかったのに あたしは話を聞きながら あの人を想い 泣いていた そして あの人だけではなく 今まであたしが想ってきた すべての人たちを想いながら 泣いた あたしは あれが夢だと知っていた あたしは これが覚めるものだとわかっていた あたしは今 あの人を想っていないと知っていた あたしは今 あの子と共にいることも知っていた それでもあたしは あの人を想い泣いた それでもあたしは 人形だった 時折 あたしはこういう感覚におそわれる 自分が自分以外のモノに入り そのモノとコミュニケーションをとる感覚 それは 他のヒトだったり トリだったり イスだったり その夢に意味を持たせることはないけれど ただ 他のモノに入ってしまってはいるのだろう 『あたし』というモノ以外のモノに 他人が聞いたら 何を馬鹿な と思われるのだろう あたしが見る夢や 見るモノのこと たとえばトンネルで変な感覚におそわれても 下流のには誰もいないのに妙に賑やかな気がしても 友だちの少し先を夢見てそれがたまたま当たることが多くても それは ただの偶然や 気のせいなのかもしれないけれど あたしは ただ それを感じたり見てしまったりすることは あたしには 自分が体感した経験だろうと 思っているから 信じられようが疑われようが 笑われようが 気にはしないことにしている 話の内容は ほとんど覚えていないけれど 今日の彼女は泣いていたから あたしも泣いた 彼女の言葉から あの人たちを想って 彼女へ言葉をかけようとしたら 目は覚めてしまった もし次に 彼女と出会えたら 今度は彼女を想って泣こう 今宵は 何を想って泣くのだろう |
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