この病気になって。
真っ暗闇の病室の中で 薄明かりの灯る外来で 咽そうになる喫煙室で
真夜中の誰も居ない場所で 誰にも助けを求める事も出来ず 只涙だけを流し続けた私が 何よりも一番欲しかったもの。
それは
『存在意義』。
血縁者以外に、私を必要としてくれる人が欲しかった。
今の自分には何の力も無いというのに
只、誰かの力になりたかった。
自分が此処に、この世に居ても良いんだという、証拠が欲しかった。
そして
それは、ちゃんと、確かに、しっかりと、私の傍にあった。
他の人のついでじゃなくて、『私と』遊びたいと言ってくれる人。
信頼してるよ、と、電子文字で伝えてくれた人。
『君に話したい事が沢山ある』と、優しい文字で教えてくれた人。
ありがとう。
本当に嬉しくて、一瞬視界がぼやけてしまった。
ありがとう。
まだ私は、此処に居て良いんだね?
少しでも、一歩でも。皆の支えになれるんだよね?
まだ私は…皆の傍に、居ても良いんだね?
ありがとう。
涙の混ざった言葉を噛み締めて、今日は夜を明かそう。
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