◎ ネタ書き溜め。 ◎


繋いだ手
貴方の其れは
酷く冷えていた。

私には
貴方の其れを
温めることは
出来なくて。

「ごめんね」と零したら
貴方は淡く微笑んで
「触っていてくれるだけで嬉しいから」
そんな言の葉を返してきた。

綺麗な闇に溶けてしまいそうな貴方を
私は必死で繋ぎ止める
温もりを伝える事は出来ない
作り物の左手で。

溶けないで
消えないで
此処に居て

ずっと、ずっと

体温は伝わらなくても
気持ちはきっと伝わるから。

そう、信じて。
私は今日も、貴方と手を繋ぐ。

   − 2005年07月04日(月) −

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