◎ ◎
つま先の欠けた靴
手に持って歩いた
半分裸足のままで
水の欠片を踏み砕く
擦り切れた足裏は
止まる所を知らず
降り注ぐ水達も
留まる所を知らず
枯れた喉を
動かそうとして
それがもう音を発しない事に
その時初めて、気付いた。
水面に映るは
倖せを欲する
全てが虚ろな
只の子ども。
− 2005年08月02日(火) −
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