◎ 不可解でもどかしくて。 ◎

何だろう。
前回の診察で、「一人になると涙が止まりません」って訴えた筈なのに
祖父が他界して以来、私はぴたりと泣かなくなった。
ううん、多分本当は泣いてるんだ。
机に向かうか泣く時くらいしか、私は独りにならないから。
ぼんやりと真っ直ぐその先の視界を見ながら、本当は何も見ていなくて
ただただ泣いているのだと思う。只、涙が出ないだけで。

涙が出なくなった代わりに、私は笑えなくもなった。
朝が、気分的には夜みたいだ。絶望で心の中が真っ黒になる。
ああ、また学校に行かないと…そう考えて、起き上がって、ご飯を食べて、
学校に行くのに『決心』が要る。毎日『決心』してから動く。
他の人は普通にしていることなのに。
私は『普通のこと』をするのに何故か人一倍の苦労を要する。

…ねぇ、聞こえてる?
私が言いそびれた言葉。
拾ってもらえてるのかな。
無茶苦茶な願いだけれど。

届いていたら、良いのにな。


   − 2005年10月01日(土) −

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