◎ 食い違い。 ◎

両親は
私が進路の話を持ち出すと
酷く不安そうな顔をする。

それはもう、私が突然進路を変更した事に対しての不安じゃなくて
専門学校に進んで、一人暮らしを始めて。
そんな『当たり前』の生活が、今の状態で人並に送れるのか、という事らしい。
夜眠れない。朝起きられない。
そんな状態で、ちゃんと学校に通えるのか、って。

それは…私にとってだって、一番の悩みの種で。
これでちゃんと『学生』をやれるのか、凄く怖い。
でも、だからと言って進学もせずに家に居たら、
それこそまた、私は罪悪感で死ぬかと思う程苦しむと思う。

あれは、やだ。
何にも出来ない自分。
何かを責めて泣く母。
関わらないでいる父。
私を邪見にする弟。

病院に入る事を切望していた日々。

あれがまた、戻ってくる。

それだけは、嫌だ。

だから、私に希望を持たせて。
両親の役に立てるという、望みを持たせて。
数年後には働けるという、希望を持たせて。

だから、私の進路についての話を、ちゃんと聞いて欲しい。
そんな顔されちゃあ、悪いことしてるみたいで言えないよ。

   − 2005年10月30日(日) −

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