…告られたっぽいです…。
チャットとメールと手紙でしか知らない人に。
貴方のことが好きだから、俺のことをどう思っているのか、 他に男がいるのかを教えて欲しい、とか手紙に書かれてた。 …正直、勘弁してくれよ…。
文面onlyのソトヅラに騙されたのか 精神的に異常なところに親近感を感じたのか どちらにしろ、私は彼に対する警戒を解けない。
私も彼も、『ポジティブなネガティブ』だと彼は言った。 …私が貴方にどれだけ気を遣って言葉を選んでいたか、知ってる? ポジティブを装うためにどれだけ苦労してるか、知ってる? 泣きたい時に、回らない頭で、震える手で、歯を食いしばって 時間に追われながら必死で手紙を書いてたこと、知ってる? …それも出来ないくらいに、今弱ってること、知らないでしょ? だから手紙を止めたってこと、知らないでしょ?
こんなに苦しい人間関係、私は嫌だ。 本当はもう止めたい。だけどね、私に残った変な理性が 偽善的としか取れない、おかしな私の生温い優しさが 私が本音を言うのを押し留めてるんだよ。 私の心を潰して、殺して、人の為に努めてるんだよ。
貴方のことは好きだとは言えないけれど、嫌いじゃないよ。 自分を殺すことが常になった自分が一番嫌いだ。 結局最後には貴方を傷つけてしまうんだろうね。 でも、私は自分が嫌いだ。だから、貴方を好きにはなれない。 …そう正直に伝えられたら、どんなに楽だろうね。 自分を偽る癖を治せれば、どんなに楽だろうね。
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