◎ 凍った紅 ◎

夢の中
貴方に、会いました。

雪の中
頬を紅に染めて
嬉しそうに
楽しそうに
貴方は、笑っていました。

私が起きた時
頬が湿っていて
枕の冷たさに震えました。

夢の中は
雪が降っていても
あんなに暖かかったのに
そこから出れば
この世界は
雪もふっていないのに
こんなにも寒い。

腕が疼きます
熱を求めて
凍える全てを
温める為に。

この世界が
貴方の夢のように
白く染まったその日
私は、
その上に、
紅を授けようと思います。

その腕を
天へと掲げたなら
貴方に、見えるでしょうか。

   − 2005年12月06日(火) −

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