父と私は信念が違う。
父は行動を起こす時に、常にそれが『自分の為になるかどうか』を考えて 労苦よりも自分への利益が多い場合にのみその行動を起こすそうです。 それだけなら、普通人間とはそういうものなのだろうと思うけれど、 父の場合はその度合いが何だか酷く極端です。
街中での募金も ボランテイア活動も 神を信仰することも 父からすれば、全て「馬鹿なこと」に分類されます。
他人を誉めることは滅多にありません。 ニュースなどを見ていても、「こいつは馬鹿だ」と罵ります。 他の人が意見を述べても、それが自分の考えと違えばひたすら否定します。
おかげで私は、今まで批判されまくって育ちました。 私は、父が言うところの『馬鹿なこと』が好きだから。
他人の問題にまで首を突っ込んで、勝手に悩んで泣いたり 募金や署名活動を素通りすると罪悪感が酷くて結局道を戻って参加したり。 本当、父が極端なら私は全く真逆の方向に極端です。 両極同士なんだから正義が合う筈がなくて、それでまた罵られて。
でも、だからって言って私の道を曲げようとしなくたって良いじゃないか。 私は祖母に似たの。おせっかいが好きなの。騙されそうな性格なの。 それが私なんだよ。なのに無理矢理父と同じ色にしようとしないでよ。 貴方の生き方にケチはつけないから、 貴方も私の選んだ生き方にいちいち指図しないでよ。
心配してくれてるってのは解るよ。過剰な愛情だって。解る、けど。 罵らないでよ。受け止めてなんて言わないから、受け流してよ。 ねぇ、私の選ぶことって、そんなに間違いだらけなの?
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