◎ びょういん。 ◎

先生と話した。
あぁ、この先生は甘やかしてくれないな、と思った。

親みたいなことを言う。
現実をそのまま言い聞かす。
そんな事、言われなくても分かってる。親にも言われてる。
なのに何で、病院に行ってまで同じことを言われなくちゃならないの?

病院に行って、何で私は入った時より出た時の方が
胸が苦しくて、寂しくて、どうしようもない気持ちになってるんだろう。
診察室で暴れたくてしょうがなかった。
「もう嫌だ」と消え入るような声で言うんじゃなくて、叫びたかった。
でも、そんなことしたら両親に報告されちゃうから。
キチガイだと思われそうだから。
見捨てられそうだから。
色々な塊を、必死で胃の中に戻した。

あの人は、「自分の問題は自分で解決するしかない」って言いたいのかな。
実際、自分が動かなきゃ何も変わらないよ。今までだってそうだった。
小さい頃から、誰に何を訴えても、結局私が変わるしかなかった。
それが伝えたいのかな。なら、もう病院行きたくないや。
だって、それはもう知ってるから。今更教えられることじゃないから。

貴方も“私”を潰す内の一人なら、潰される前に逃げるよ。
もう自分をぐにゃんぐにゃんに捻じ曲げて“私”を作るのには疲れたから。
今度は、今こうして此処にいる“私”が生きていける方法を考える。

私は私が護ってあげる。
誰にも殺させやしないから。
私は私が育て直す。
心の中の小さな“私”を、もう一度育てていく。

   − 2006年01月28日(土) −

BACK INDEX
MAIL URL

My追加

Illustration by : 夏の空色
Design by : [ m  U ]