入院中に書いた詩が。
卒業式前日に、生徒の作文などから先生が適当にピックアップしたらしきものを集めた文集が生徒全員に配られたのですが、 それに…全国大会に出した私の詩が…載って…orz 最後の最後に何の嫌がらせかと思いました(涙 でもやっぱり…この頃の言葉の方が何かキレがあるなぁ…。 以前文芸の大会で、講師の先生が「物書きには奇人変人しかなれない」と 堂々と言い放ったことを妙に鮮明に思い出しました。
そして今日はネタがないんでその詩を載せときます…。
『モラトリアム』
流れるような夕焼けの中 焦げついたような 自分の足跡を辿る
夢を見る力は薄れ 未来を渇望することもなくなった 両手を広げ 空を欲する 幼く眩しい私は 夕焼けに 燃えるように溶けていった
胸を打つ温もりを保つことも そこに刃を突き立て 止めることも 全ては他から与えられ 私はそれに従うだけ 手を伸ばして触れられるのは 望まず与えられた「義務」だけで
私の「権利」は何処にあるの?
桜が風に吹かれ その花弁を手放すように 私の心へと吹き荒ぶ風も 止むことなど知らず 涙の粒を産み落としては 次々に地へと還していった
いつか この風は止むのだろうか 傷だらけの自分を引きずり 必死で生きている今を 頬を濡らす事でしか 苦しみを伝えられない今を 少しでも 少しだけでも この先歩む道の上で 誰かの笑顔を作り出す 糧と出来る日が来るのだろうか
ほんの少しの希望を抱え 今日も私は風と闘う 空を千切りにする 鉄格子の中で 熱い鼓動の滴る 両の手を伸ばしながら
…最後の二節、心理的な比喩じゃなくて『本当に見たもの』だって気付いたの、 この詩を見た人の中に一体どれだけいるだろう…。 私は入院初期は特室に入ってたんで、 実際に部屋の窓に鉄格子があったんですよ。 で、最後の『熱い鼓動』ってのはアムカ後の血のことだったり。 そこら辺のことをもっと色々な人に説明したかったけど、 流石に真実をカタギの人に話すと引かれそうなんでここで暴露。
ふぅ、スッキリ。
|