山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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最近中国では「過労肥(かろうひ)」という言葉が流行っているそうだ。 不規則な生活から食べ過ぎてしまい肥満になる。それを「過労肥」という。
数日前の新聞に記事が掲載されていた。 地方紙に写真入りで載るくらいだから深刻なのだろう。
いわゆる生活習慣病そのものだ。
このクニの人たちは何でも他人のせいにしたがるフシがあるが、こんなのも我が国に矛先を向けないように願いたい。
あの「学問のすすめ」を著した福沢諭吉が、晩年に自身の人生を振り返った自伝である。 しかし注意しなければならないのは、語られるべきだが触れられていない人々が数多いるそうだ。例えば福沢に実学を重視するという思想を植えたのは「海防学」で有名な野本真城だが語られていない。
また、故郷中津藩にあった改革党は実学派と尊皇派の二派閥があり、福沢は後に学友から命を狙われた。そういう過去を隠したかったのか、中津の友人たちについては黙している。そういう意味で自伝とは言いながらも語っていない部分も多いのだということを頭の片隅においておかなければならない。
それにしても福沢諭吉という人は偉大な人物だから、どんなに素晴らしい人生を送ったのかと思ったら、意外にもとんでもないことを種々やらかしている。大坂の緒方洪庵の適塾では、大酒を飲んで暴れたり、喧嘩を仕掛けたり、ひどいことをよほどやったようだ。
そのかわり勉強もした。儒学、朱子学の系統を嫌い、蘭学を志した。そのうち蘭語があまり役に立たないと知ると、あっさり英語に転じ、米国へ何度も行って知識や情報を吸収してくる。帰国後、翻訳や著作を多くしたのは知られているとおりである。
終始一貫しているのが「貧乏や身分制度など、一身の独立を阻害する敵を、品位を損なうことをせずにいかにして打ち破ったか」という一点に収斂されている。
あの一万円札で有名な福沢さんがどんな一生を送ったのかを知るのに大変良い一冊である。
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