アイ ナンカ イラナイ。
夏野 空の日記

2002年02月23日(土) R指定@SM

なんと。
起きたら夕方の4時。
前日は明け方まで某所で遊んでいたのでしようがなく。
ベッドの中から夫を送り出す。
詩関係の打ち合わせらしい。

先週ナンパしたコは急な仕事が入って泣く泣く職場へ。
頑張っておいで。

一晩の予定がチャラになったオイラは、
気になっていた映画が先行レイトショーで上映されることを発見し、
一人で観にいくことに。
帰りはフェティッシュバーで呑んでこよう。
シャワーを浴びて出かける支度。
また暗くなってから活動している。
まったく不健康でヘンな生き物だ。

途中でナンパされる。
聞いてみたらネパール人。
来日13年だと言う。
知り合いと約束していたのにすっぽかされたらしい。
映画を観に渋谷まで行くのだ、と言ったらついてきた。
オイラは親しくないヤツにベタベタされるのがキライ。
なので外人が好むスキンシップは得意じゃない。
スキな男としか寝ない。

手を繋いで歩こうとするので、手を繋ぐのはキライだ、と言う。
腰に手を回してきたので、暑苦しい、歩きにくいから離れろ、と言う。
キレイだ、セクシーだ、と歯の浮くような科白にイライラしながら
渋谷に到着して、しばらく歩きながら話していたらそのうちに、
友達を紹介したいと言い出した。
更に「3Pに興味はないか?」と聞いてきた。
畳み掛けるように「4人でもイイ」と言う。
次の瞬間、渋谷駅南口陸橋の上、オイラの怒声が飛んだ。

回りを行き交う人が振り返り、立ち止まって遠巻きにする中、
哀れなネパール人は明らかにすくみあがり、結果泣きそうな顔で逃げていった。

バカめ。



映画はやめて直接呑みに行ってしまおうと思って歩き出したら、
精神病院に入院していた時、一番仲の良かった友達から携帯に連絡があった。
4年も同棲して、先日やっとのことで入籍にこぎつけた、と。
渋谷の星の見えない夜空を見上げて「おめでとう。」と言った。

少し気分が晴れた。

彼女と携帯で話しながら踵を返して再度映画館への道を歩く。
もう会えないのかなぁ。
「なぁに言ってるのよぉぉ」と言う彼女の笑顔を思い出すと同時に、
過食と拒食を繰り返した挙句死んでしまった別の女のコのことを思い出した。
おそらく。
彼女もオイラも一生引き摺って行くのだろう。あの風景を。

映画館に到着。
果たして面白いのだろうか。
あまり面白そうでもないよねぇ、と話していたけれど。
人が少ないということはやはりハズレなのだろうか。
「キリング・ミー・ソフトリー」。

話自体も尻切れトンボ的な終わり方。
これでSM色を匂わせている、などと言われたら困ります。
また勘違いヤローが増えるじゃんか。
しかも、強引にR指定になるように作ったっぽい。
これなら別に見せる必要ないでしょう。
このR見たいならソッチ系の映画館行ったほうがよっぽどオトクです。
原作の方が面白いらしいので、今度本屋で探してみよう。
邦題「優しく殺して」。
別にいいんだけどね。
同じ読むなら、以前読んだ「Mの日記」という本の方が
よっぽどSM色出てるんじゃないかと、今から思っちゃうし。
個人的にはこっちの方を映画化して欲しかったです。
いあ、あくまで「キリング・ミー・〜」と比べて、の話。

某フェティッシュバーに行く。
ボスとお喋り。
イロイロ相談。
気分復調のところへ持ってきて、解決策も少し見える。
やっぱり一人で抱え込むより誰かと一緒に考えたほうが
策もイロイロ出てくる。

やっぱり教育的指導が必要なよう。
ヤツが「YES」と答えるにしても「NO」と答えるにしても。
できれば「NO」と答えて欲しい。
後始末はカンタン。
「YES」と言われたら大変。
また悩むことになるだろう。
けれど明らかなのは、どちらにしても一つ選んで一つ捨てるということ。
2つ選ぶことはできない。
おそらく。
おそらく。



人に受け容れられないことを望むというのは贅沢なことだろうか。








〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜
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