アイ ナンカ イラナイ。
夏野 空の日記

2002年06月23日(日) 焦げついていく記憶

怒涛のような週末またしても。
SALONにはマイ・コースターのコーナーができた。

ぷらんぷらんと揺れるコースター。
布製・ボタン付・刺繍入り・紙製・コルク製・・・。
色も素材もそれぞれ違っていて面白い。

アタシのは金属製。
結構気に入って買ったのだけれど、次々に良さげなのが見つかって
どうしようか迷うことしきり。
けれど知り合いが「reika」の金属製名前入りオリジナルコースターを
作ってくれるというので、それまで待つ。

いずれにしても。
待ち続ける女なので。

待つ。


先週末、近所の酒屋に初めて行った時バスを使った。
車窓から見慣れない風景に目を奪われながら、別のものに意識を奪われた。

「次は××。××に停まります。・・・・・」

目的地に近づいている感覚。
一方的に現在地を知らされる感覚。
そして乗っている“車”の、電車のそれとは明らかに異なる感覚。

精神病院に搬送された時のことを思い出した。

あの時、救急車の中、ストレッチャーに寝かされているアタシに元夫は
「今○○のあたり。もうすぐ△△。」と言って聞かせていた。

「もういいです。」

動悸がやけに高まる。
降りたほうがいいだろうか。
けれどその目的地にあるのはそれとは違う。

大丈夫。
大丈夫。

サッカー応援イベントの夜の晩御飯はお好み焼きにした。
ちょっと焦がした。
いあ。かなり焦がした。
「発がん性物質だよ」とモグモグと言う輩を尻目に構わず食べる。

らぶり〜きゅぅとが詩を朗読したのをきっかけに、詩を書く人達と詩の雑誌について語り始める。
明けて来る夕べ。
結論。

「これでは“フツーの人”は読もうと思いませんよ。」

カウンターの隅でボルケーノのワックスがゆっくり上下しながら会話を見つめる。

ちりりちり。

何かが焦げていたここ数日。

そして何かが焦げ続けている。


夕方になってからようやく覚醒。
メールチェックしてから夫と買い物に出かける。

途中、昔の知り合いとすれ違った気がした。





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麗香@夏野空 [MAIL] [MILK PITCHER]
 
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